辻調理師専門学校: 中国の祭事と料理
中国で陰暦は農暦とも呼ばれ、日本には暦法(陰暦)と共に祭事が入ってきた。日本では明治、中国では中華民国時代に西暦が使用されるようになった。 これ以降、我が国では西洋文化への傾斜とともに、陰暦が徐々に存在価値を失っていくこととなる。現在、農業を中心とした社会が崩れ、祭事や習慣のもつ本来の意味がうすれ、食べ物だけが残り、私達が口にする品も多いのではないだろうか。 日々の生活の中で自然に受けがれてきたことが、核家族化の進む中で、両親や祖父母にたずねる機会さえ得ることが難しい時代にきている。 私もその一人である。職業上の理由だけでなく、日本人として学んでみたいとの思いが、本ページ開設の発端である。祭事、風俗は多くの物語をともなっている。それは民族がくぐり抜けてきた過去の苦しみや喜び、戒めがその中に秘められ受け継がれたものであろう。 祭事と料理のテーマは堅苦しい内容に陥りやすいが、雑学的な意味合いまで範囲を広げて、私達の生活と比較してご覧いただければ、面白いものとなるのではと考える。