『マディソン郡の橋』 ロバート・ジェームズ・ウォラー (ロバート・ジェームス・ウォラー著/Warner Books) |
●作者紹介 ロバート・ジェームス・ウォラー Robert James Waller(1939〜)。アメリカの作家。 Madison County,Iowa! |
●作品紹介 『マディソン郡の橋』 1992年発表。小説としては処女作である。人生半ばを過ぎようとする二人の男女の出会いと、共にすごした4日間を描いた物語。 |
「静かな匂い」――「静かな料理」――読み手に伝わってくる音と香り ロバートの「アイオワでの暮らしは気にいっていますか」という一言に「とどめ」を刺されたフランチェスカは「何年も前から喉まで出かかっていたが、一度も口にしたことがなかった言葉を告白してしまう。「これはわたしが少女のときに夢見ていた生活じゃないんです」――――共感を示したロバートにさらに好感を抱いたフランチェスカは夕食に誘う。 |
二人の作ったシチューに肉などの動物性食品が使われていないことが、ロバートの「とても・・・静かな匂いだ」という言葉で表現されている。シチューは静かな匂いをはなちながら静かに煮え、「静かな料理」ができあがる。 |