おだまき蒸しというのは、簡単に言えばうどんの入った茶碗蒸しのことです。なぁーんだと思われるかもしれませんが、昔は言わば高級料理の一つだったんです。何故かといいますと、卵は、昔貴重なもので一般庶民の口には中々入るものではありませんでしたから。
食べられるのは、せいぜい病気のとき位のもの。その時代に卵をたっぷり使ったこの料理は、本当に贅沢な料理だったんですね。元々、関西商人のハレの日の料理でした。
おだまきというのは、紡いだ麻糸を丸く巻いたものですが、うどんが丁度このつむぎ糸のようなのでこの名がつきました。うどんが入っているためにボリュームもありさすが、船場の料理ですね。そつがありません。 |