卒業生のインタビュー



挫折せずにやっていけるか不安です…
壁を乗り越えるために必要なことは?

家政婦・料理人
『これでいいのかな』という思いもありました。
だけど次第に、『料理がすごくおいしかった』とレビューを書いてくれる人が増えてきて…。
最初の就職先で3年を過ぎたとき、糸が切れたようになってしまって・・・。
退職後のアルバイト中も「なにやってるんだろう」と・・・。
自ら懸命に探し、「働きたい!」と思えるレストランと出会う。
アルバイト先で出会ったフランス人と結婚。
家政婦になることを決意、しかし当初はジレンマを感じることも・・・。
一生懸命やっていれば必ず形になるはず。

有限会社apartment 取締役 pâtisserie de bon coeur シェフパティシエール
落ちこぼれだった学生時代、すぐに挫折した初就職…。
何度も転びながらも、独創的なケーキで魅了する人気店のシェフパティシエールに。
ただただお菓子づくりを楽しんだ専門学校時代。
毎日騒いで、いつも先生に怒られていました(笑)
ほとんどフランス語がわからず、先生も厳しい。毎日帰りたいと嘆いていた。
「10年後も絶対残る」という決意とは裏腹に、就職後、3カ月で退職。
『絶対、私は残ってやる』と思ったし、『自分は絶対に残れる』という根拠のない自信があったのに・・・。
レストラン勤務を果たすも、身体を壊してしまう。
「仲間にも恵まれ、仕事自体はとても面白かったので、精神的には全然つらくなかったんですが、身体がもちませんでした。それ以降、調理場に入るのが怖くなってしまったんです」
『めっちゃうまっ!』と感動するケーキに出会う。
異色の有名パティシエールがつくるケーキに感動し、イズムを継承。
まずつくってみて、そこから売るためにどうするかを考えるスタイル。
自転車に乗りながら目にした風景から、新作のケーキをイメージ。
転ばない努力より、転んでも起き上がる努力をすれば、道はつながる。

アトリエAirgead(アールガッド) オーナーシェフショコラティエ
挫折をしても諦めずに模索し続ければ、独自の道がきっと開ける。
恥ずかしい思いや惨めな思いも経験しながら少しづつ工夫して積み重ね、憧れた美しいものを、今、自分でつくれている。
学費・生活費の壁は、アルバイトで乗り切る。
週6日のアルバイトをしながら、卒業まで1日も休むことなく通い続けた。
まだ将来像も描けておらず、まずは経験を積もうと打ち込んだ。
人生で一番落ち込む時期を経験。
せっかく身につけた専門技術は捨てたくないという想いから再チャレンジ。
能力は人それぞれ。コツコツ集中してつくるのが自分には合っていた。
自分が成長するチャンスだと思いバー向けのチョコレートづくりに挑戦。
これを仕事とするにはどうすればいいかを考えるようになる。
とことん尖らないと生き残れないと考えた。
お客さんのことを考えられていない人は、いずれ頭打ちになる。
取引先はほぼゼロからのスタートだった。
2カ月間の営業後はSNSやクチコミで拡散。取引先が増えていった。
独立するとき指針にしたのは、「狭き門より入れ」という教え。
新たな道はいろんな方向から探れるはず。

SAKURAI オーナーシェフ
同窓生だった蕎麦職人に協力を仰ぐ。
日本のそば粉を生かしたガレットを追求。
さほど深く考えずに進学したんですが、いざ授業を受け始めると…
卒業間近に阪神・淡路大震災が発生し、就労困難に。
修業は厳しかったが、同期の仲間と踏ん張れた。
思い描く通りに仕事ができるようになると、料理が面白くてたまらなくなった。
独立開業し、なんでも自由にトライでき、喜んでもらえるうれしさを実感。
新たな経験を積めることへの期待もあり、店を畳むことを決意。
提案に賛同してもらえたが、独学で挑戦したので最初は大変だった
新事業で展開させたガレット専門店が大ヒット。
しかしコロナ禍で閉店へ。
飲食業をするなら、どんな形なら可能性があるか。諦めずに模索し続けた。
都心部から1時間圏内の丹波篠山で、わざわざ足を運んでもらえる自店を開業。
独学でやってきたものが、どこまで通用するのかを試してみたい。
フランス人の好みに合わせつつオリジナリティを出し、現地の職人たちに勝利。
つながりのありがたさを改めて感じる。
料理人同士のつながりは刺激的。お互いが認め合える関係は本当に面白い。
夢や目標を実現するには、やはり人の力が必要だ。

焼鳥さえき 店主
地元島根で、焼鳥の文化を浸透させたい。
フランス料理を学び、挫折を経験しつつも見つけた自ら極めたい道。
基礎体系がきちんとできているから、やればやるほど深められて楽しかった。
和洋中を学ぶ1年間の課程を終え、卒業後は辻󠄀調グループのフランス校に留学。学び進めるうちに、フランスへの想いが募っていった。
「自分に自信がなかったので、裏付けになる根拠がほしかったんですよね」
フランス人の仕事の早さ、押さえるべきところは押さえる感覚など勉強になった。
挫折を味わい、諦めかけた道。
だけど一番ワクワクできるのが食の世界だった。
転機になったのは、地元松江の洋食店に勤め始めたこと。
焼鳥に対する塩の加減やアプローチがフランス料理そのものだった。
探究心がわき、シンプルに一つのことを突き詰められるのも、性に合っていた。
メニューはお任せのみで、シンプルにして究極。
海外に対して構えなくなったのは、フランス校への留学経験があったからこそ。
外国人に初めて教える立場になる。
新型コロナウイルス感染症の拡大。帰国を余儀なくされた。
「鹿野地鶏」との出会い。
クラウドファンディングや「焼鳥会」が、初めてご来店いただくきっかけにも。
スタート直後から予約でいっぱいに。
食文化が豊かになればうれしい。
自分が身につけたものを、地元島根でも受け継ぎ、焼鳥の文化を浸透させたい。

株式会社 名代秘伝の味 たこ一 代表取締役
フランス料理を学び、就職するも挫折を経験。
再起を果たした先で経営の大切さに気づき、知識と経験を重ね、家業のたこ焼き店を拡大。
高校時代、周りと同じく大学進学するのが決まっているかのように思っていた。
無理だと決めつけていた料理の道に、進んだっていいんだと気づいた。
海外に行きたい思いも昔からあった。
最前列の真ん中で授業を受けた。
恩師から受けた「ええ店って何や」という問いが、生涯のテーマに。
濃密なフランス校での生活。
実地研修では、ブルゴーニュ地方の三つ星レストラン『ラムロワーズ』へ。
真面目に一生懸命やったら評価してもらえるのは、フランスも同じ。
日本にある大衆的な飲食店のクオリティの高さも思い知った。
社会に出た途端、全くついていけず、ドロップアウトしてしまった。
宅配業者のアルバイトで立ち直る。
ベーカリーの製造責任者を経て、フランス料理店のオープニングに参加。
料理の腕以外にも、お店を経営していく上で重要な何かを学ばなくては…。
兄から意外な誘いを受け、ホットペッパーグルメの営業職に。
食ビジネスを別の角度で見つめてみたい。
自分たちで考えた戦略やメニューが集客につながる達成感を覚えた。
家業のたこ焼き店がピンチに。
まず目標に置いた年商は1億円。
この店に来たら自分は大事にされると思ってもらうことが経営理念に。
「歩いていたらいきなり『先生!』って声がして」
お客様はお金を払って、感情を買われているんじゃないかって。
仕事を楽しみ、熱狂できれば、ともに成長していける。



辻󠄀調で学んだことで今につながっていることは何ですか?

家政婦・料理人
辻󠄀静雄前校長の著作を入学当初から何度も読み返し、“文化も含めたフランス料理”に対する考え方に魅了されました。『フランスってこうなんだ』とワクワクし、イメージするだけで楽しかったです。

有限会社apartment 取締役 pâtisserie de bon coeur シェフパティシエール
自分と同じお菓子づくりが好きな子たちが、いろんな県から来ていて、今まで当たり前だと思っていた感覚も全然違ったりして…日本って広いんだなと。毎日騒いで、いつも先生に怒られていました(笑)
フランス校では、ほとんどフランス語がわからず、先生も厳しい。1回言われたことはできて当たり前だし、同じことを訊いたら叱られる。おかげで徹底的に見て、メモを取って、1回で覚える習慣がついていたから、『仕事を覚えるのが早い』って。社会に出てから、ようやく誉められるようになりました。

アトリエAirgead(アールガッド) オーナーシェフショコラティエ
丁寧な指導で練習の時間もたっぷりもらえるので、着実に技術が身につく楽しさがありました。一方、実習の時間はとにかくシビアで…。決められた時刻までに作業が終わっていなかったら、あと少しで完成でも強制終了でしたからね。すると何がだめだったのか反省し、次こそは絶対に時間通り終わらせようと工夫するようになる。多少時間がオーバーしても許されていたら甘えが出ていたでしょうし、おかげで考える力がついたと思います。

SAKURAI オーナーシェフ
さほど深く考えずに進学したんですが、いざ授業を受け始めると、西洋料理の先生のかっこよさに憧れて…。当時ブームになったテレビ番組『料理の鉄人』に出演されていた石鍋裕シェフが特別講師に来てくださったときも、圧倒的な存在感があって一言一言が重く、めちゃくちゃかっこよかったです。西洋料理の美しさにも惹かれて、その道を選びました。

焼鳥さえき 店主
和洋中を学ぶ1年間の課程を経て進学したフランス校では、1日24時間、料理と向き合う貴重な毎日でした。ただ、西洋料理を専門に学んできた学生と自分との差に愕然として…。途中で一度は心が折れてしまったんですが、先生や友だちに励まされ、『やれることを着実にやっていこう』と踏ん張りました」。実地研修では、先生方から『自己主張しろ』というアドバイスをもらっていたので、早く終わらせ『次の仕事を』とアピール。結果、両店のいろんなポジションを回らせてもらえ、格段に成長できたと思います」。

株式会社 名代秘伝の味 たこ一
学校とは違い、現場に行ったら給料をもらいながら教えてもらうことになる。当然ながら緊張感と謙虚さをもって臨まないといけません。担任の榊先生はそういう部分にも厳しく指摘してくれました。実習の試食で感想を訊かれ、『おいしいです』と答えても怒られるんです。どうおいしいのか、なぜおいしいのかが大事だと。食べ歩き先を探すのに、『ええ店を教えてください』と訊ねたときも、『ええ店って何や』と詰め寄られました。『ええ店』の定義は、誰のどんな視点かによっても変わりますからね。この問いは、自分にとって生涯のテーマにもなっています。
オープンキャンパス
東京・大阪
全国各地の出張相談会
オンラインでも開催


2024年入学
辻󠄀調のオープンキャンパスで感じたのは「授業の中での情報量の多さ」です。お菓子作りの実習の中で「なぜ、シュークリームは膨らむのか?」を説明する時にも、「生地の水分が蒸発する」だけじゃない理由を教えてくれます。2年間でどれだけ成長できるか?と考えた時に、この情報量の違いは大きいなと感じました。

2024年入学
地元で開催された辻󠄀調の体験実習には10回くらい参加しました。ただ見て学ぶだけではなく、これがなぜ起きるか?その理由を詳しく教えてくれて「もっと知りたい、面白い」と思いました。普段、ネットで調べて動画を見ながらモヤモヤしていたことが、目の前で実際に手を動かしながら教えてもらうと全然違うと感じました。

2024年入学
辻󠄀調のオープンキャンパスで、先生と生徒の間の「信頼関係」を感じました。辻󠄀調の学生の方が実習で先生をサポートする様子に、上下関係はありつつも距離感の近さがあって、暖かい雰囲気を感じました。お菓子作りが好きで、お菓子を届けたいっていう想いに溢れた場で、技術だけじゃなくて、人としても成長できそうな学校だと思いました。

2024年入学
中学高校の机に座って聞くだけの授業は苦手でした。辻󠄀調では、座学の講義でも試食があって、匂いや味を感じながら、理論や根拠を教えてくれるので、記憶に残ります。オープンキャンパスでは一人一台の調理台で、基本的な知識から教えて頂きましたが、こちらが質問したら、先輩方からも先生からもしっかりとした答えが帰ってくるのがすごいなと思いました。

2024年入学
辻󠄀調の先生は、技術の高さと知識量はもちろん、料理の説明の仕方がわかりやすくまとまっていたり、実際目の前で調理をしている時でも、お客様との対話の仕方のレベルの高さをすごく感じました。たまたま理事長とお話しする機会があったのですが「フレンチやイタリアンは、一皿目、二皿目の独創性がすごく肝心」という言葉を頂いて、それも初めて知った感覚で、学校全体の「教える」ということのレベルの高さを感じました。
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