米に対する日本人の意識 永山
秋というのはきのこ・木の実・根菜類・そばなど食材がたくさん出回るので非常に楽しみな季節ですよね。なによりも新米が出てくるでしょう。日本人は一番楽しみにしていた季節。明治のはじめごろ、日本人の80%は農業をしています。ですから、私たちのほとんどは農民の子孫といえるでしょう。昔は普段は米の飯を食べることができませんでしたが、新米の季節だけはお腹いっぱい食べることができました。味噌をのっけて食べる熱々のご飯が最高のごちそうだったといいます。今は年中なんでも食べられますから、食べ物へのありがたさが消えている感じがしますね。
杉浦 昔のもてなしというのは、お酒を飲ますことというよりも、白いご飯を出すことだったのですね。 永山
そうです。
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