ワインミーツエイジア・新世界のワインたち
ワインと言えば、まず頭に浮かぶのがフランスやドイツといった、ヨーロッパ各地のものです。しかし、1970年代の葡萄栽培学とワイン醸造学の革命的な進歩と発展により、それまで二流としか思われていなかった数多くのワイン産地が、最高の銘醸地へと変貌を遂げています。なかでもアメリカのカリフォルニアやオーストラリア、チリなどの品質向上は目覚ましく、80年代にはそのような『新世界のワイン』が、ヨーロッパの銘醸品に引けを取らない品質にまで成長しています。そこで今回は、さらに磨きがかかった『新世界のワイン』の4000円未満のものを選出し、アジア料理との相性を探ってみようという試みを行いました。プロの目から見るワインと料理の相性を、トクとご覧下さい。そして『新世界のワイン』と相対する料理のテーマは「海老」。誰もが馴染みやすい食材である海老も、中華、和食、エスニックなど、調理方法によって、ワインとの相性が変わってきます。いかなる海老料理が、いかなるワインといい関係を保つか!?興味のある組み合わせに関しては、ぜひ試してみて下さい。