生態・形態特徴 | イタリアの古い品種で、起源は不明。 赤い色素の発現が弱い品種。 樹勢は中で、豊産。 イタリアでは、在来種サンギネロとサンギネロモスカート等を含めている。 サンギネロモスカートはシチリアのエトナ火山一帯の銘柄品種となっており、シチリアで最も名声を馳せている最重要品種。 <サンギネロ> 果実の大きさは中で、倒卵形ないし長球形。 果梗部に深い溝があり、時にネックを生じる。 種子は2〜3粒あるいは無核。 果皮の厚さは中位でややもろく、むきにくい。 表面は、やや粗く赤い色素が多少発現する。 果肉は果皮より色素が発色し、多汁で風味がよい。 中生種。 貯蔵性はかなり高い。 <サンギネロモスカート> 果実の大きさは中大で、球形ないし長球形。 果皮は橙色で果頂部は紅が濃くなる。 果皮の厚さは、中位でむきにくい。 多汁で香りがよく、風味が良い。 |