月餅の皮や餡の種類、大きさ、形は様々である。 仁とは果物の核、種皮をとった胚や胚乳の総称のこと。橄欖ガンラン(カンラン)、合桃ホータオ(クルミ)、杏子チンズ(アンズ)、芝麻ヂーマァ(胡麻)、瓜子グアズ(南瓜、西瓜の種)の五つの仁で
五仁という。 オーソドックスな作り方では焼き豚、椎茸、レモンの葉などの材料、醤油、胡椒、五香粉、塩、汾酒
(中国酒)などの調味料を入れている。
ここでは日本人の好みに合わせて、花生仁ホアションレン(ピーナツ)、開心果仁カイシングオレン(ピスタチオナッツ)、松子仁ソンヅレン(松の実)やラムレーズンなどを加えて作った。沢山の木の実と中国ハムの入った月餅である。
これらは我々が持つ、月餅は甘いものとの先入観、固定観念を打ち砕くに十分である。
月餅には肉類の入った品、塩味の効いたものもあるのだ。 |