増補版 パンづくりに困ったら読む本
2012年に発売された『パンづくりに困ったら読む本』の増補版です。
パンをつくっていると、レシピ通りにしているのに上手にできず、「どうして?」「なぜ?」と思うことが少なからずあります。本書は、家庭でパンづくりを楽しまれているみなさんがぶつかる失敗や疑問に答えるための一冊です。
レシピ数を絞ることで作り方を細かく説明。1枚の写真だけではわかりにくい動作などは、動きを細かく追った写真やアングルの異なる写真でより理解を深められるように構成されています。またQ&Aでは、パンが膨らむメカニズムなど科学のなぜ?から、上手にパンをつくるためのコツなど作り方のなぜ?、さらには材料や道具にまつわるなぜ?に至るまで、さまざまな問題を網羅。
PART1では手ごねでつくれてタイプの異なる5種のパンとそれらの生地を使った簡単なアレンジパン9種の作り方を紹介。PART2では、PART1で紹介したパンをつくる際に陥りやすい失敗や疑問、パンづくりにともなう初歩的・基本的な疑問をQ&A形式で解説。まずは初心者でも取り組みやすい「ストレート法」でのパンづくりをメインに取り上げています。
増補版で新たに追加されたPART3では「発酵種法」をテーマに、発酵種法を理解するためのQ&Aと、2種の発酵種、それらの発酵種から作るパン2種を紹介しています。発酵種法は時間も手間もかかり、ハードルが高いと感じられるかもしれませんが、パンの二大製法ともいえる「ストレート法」と「発酵種法」、それぞれの長所・短所を理解することで、パンづくりの幅は必ず広がります。
[パン制作]
伊藤快幸、宮﨑裕行、尾岡久美子
[研究所担当]
近藤乃里子(辻静雄料理教育研究所)