CAREER

パティシエの年収は
どれくらい?

「趣味のお菓子づくりを将来の仕事にしたい」「自分がつくったお菓子で誰かを幸せにしたい」。みなさんはさまざまな理由でパティシエを目指していることでしょう。「なりたい職業」でも上位に挙がる人気の職業ですが、一方でパティシエとして働くとどれくらいの年収になるのでしょうか。パティシエの平均年収や給料はどれくらいなのか、見ていきましょう。

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「趣味のお菓子づくりを将来の仕事にしたい」「自分がつくったお菓子で誰かを幸せにしたい」。みなさんはさまざまな理由でパティシエを目指していることでしょう。「なりたい職業」でも上位に挙がる人気の職業ですが、一方でパティシエとして働くとどれくらいの年収になるのでしょうか。パティシエの平均年収や給料はどれくらいなのか、見ていきましょう。

パティシエの平均年収

製菓に関する知識と技術を備えたパティシエ。食べた人を幸せな気持ちにしたり、笑顔にしたりする、やりがいのある職業です。

パティシエは、個人店などの製菓店をはじめ、ホテルやレストラン、カフェ、製菓メーカーとの商品開発など、さまざまな場所で活躍しています。パティシエの中でも製菓衛生師の資格を持った人は、製菓全般に関する知識と技術だけでなく、食品衛生についての知識も身につけているとみなされるため、「手に職を持つ」という証明とすることができるでしょう。

そんなパティシエの仕事ですが、年収はどれくらいなのでしょうか。

厚生労働省が毎年行っている「賃金構造基本統計調査」によると、「企業規模が10人以上の会社」を対象としたパティシエ(「パン・洋生菓子製造工」に分類)の平均年収は約340万円でした(2019年)。

平均年齢 40.2歳
勤続年数 10.8年
月額給与 251,000円
年間賞与 394,500円
平均年収 3,406,500円

情報引用元:2019年賃金構造基本統計調査「パン・洋生菓子製造工」(厚生労働省)

新人パティシエの年収はどれくらい?

次に、初任給を見てみましょう。

2019年度に辻製菓専門学校に来ている求人から算出した初任給(月収)平均は、19.2万円でした。

【学歴別に見た初任給(男女計】
高校卒 167,400円
高専・短大卒 183,900円
大学卒 210,200円

情報引用元:厚生労働省2019年度賃金構造基本統計調査

これらを2019年の学歴別初任給と比較すると、パティシエの平均年収や初任給は、ほかの業種と比べて大きく変わらないことがわかります。パティシエは製菓の技術と知識を備えた実力主義の世界なので、自分が努力した分結果に結びつきやすい、やりがいのある業界といえるでしょう。

また、パティシエの世界は転職を重ね、キャリアアップをすることが一般的です。転職先で実力が認められれば、よりよい条件が提示されることもあります。

企業規模別に見る
パティシエの平均年収

企業規模はパティシエの平均年収に関係があるのでしょうか。厚生労働省の賃金構造基本統計調査から見てみましょう。下の表からは、企業規模が大きくなるほど年収も増えていくことがわかります。

企業規模(合計) 年収
10人~99人 約284万円
100人~999人 約332万円
1000人以上 約367万円

※2019年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

年代別に見る
パティシエの平均年収

次に、年代別にパティシエの平均年収を見てみましょう。各年代を前半と後半に分けて表にしてみると、20代後半から30代前半にかけて大幅に上がっています。30代〜40代をピークに、50代に入って緩やかに下降していく傾向があるようです。

(年代別パティシエの平均年収)

年代 10代 20代前半 20代後半 30代前半 30代後半
平均 約247万円 約305万円 約339万円 約349万円 約364万円
年代 40代前半 40代後半 50代前半 50代後半 60代前半
平均 約361万円 約352万円 約351万円 約339万円 約279万円

※2019年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

都道府県別に見る
パティシエの平均年収

パティシエの平均年収は、都道府県によっても異なります。都道府県別のパティシエの平均年収は以下表の通りです。

北海道地方

都道府県 北海道
平均年収 約344万円

東北地方

都道府県 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県
平均年収 約184万円 約256万円 約335万円 約289万円 約219万円
都道府県 茨城県
平均年収 約393万円

関東地方

都道府県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都
平均年収 約240万円 約248万円 約367万円 約328万円 約416万円
都道府県 神奈川県
平均年収 約312万円

中部地方

都道府県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県
平均年収 約346万円 約280万円 約301万円 約218万円 約291万円
都道府県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県
平均年収 約343万円 約318万円 約304万円 約380万円

近畿地方

都道府県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県
平均年収 約331万円 約360万円 約421万円 約328万円 約396万円
都道府県 和歌山県
平均年収 約366万円

中国地方

都道府県 鳥取県 岡山県 広島県 山口県
平均年収 約257万円 約334万円 約425万円 約237万円

四国地方

都道府県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県
平均年収 約342万円 約277万円 約265万円 約297万円

九州・沖縄

都道府県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県
平均年収 約374万円 約243万円 約326万円 約320万円 約260万円
都道府県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
平均年収 約237万円 約284万円 約256万円

※2019年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

パティシエが
年収を上げる方法

パティシエの世界は学歴によって収入に大きく差がつくことはありません。スタートラインは横一線ですが、キャリアを重ねて経験や技術を磨くことで、個々に差が表れてくる実力主義の世界です。

パティシエが年収を上げるためには、常に技術を向上させる意識を持つことや、アンテナを張り、世の中のトレンドを敏感に察知することが重要です。さまざまな技術や考え方を身につけるために、転職するのも1つの手段です。

個人店、ホテル、カフェ、大規模な洋菓子店。パティシエの働く場にはそれぞれ特徴があります。生活していくうえで年収は大切な条件ですが、それだけにとらわれず、自分がどんなパティシエになりたいのか、どんなことを成し遂げたいのか、目標を持って就職先を選びましょう。

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