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コラボ講習~お菓子とSDG's~

辻製菓マスターカレッジ
辻製菓技術マネジメントカレッジ

2019.11.01

こんにちは!

今日は「お菓子とSDG's」をテーマに、ちょっと珍しいコラボ講習の様子をお伝えします。

まず、最初に教えてくださるのはテラサイクルの照屋さんです。

テラサイクルという企業は、革新的なアイデアで今までリサイクル不可だと思われていたもののリサイクルを実現し、

多くの無料回収モデルを提供しているグローバル企業です。

授業の中では、気候変動や海洋汚染問題の解説や日本のリサイクルの実態を説明していただきました。

便利ですが厄介者扱いされ始めたプラスチック問題を取り上げ、

「日常の食事にどれ位のプラスチック(レジ袋、包装、使い捨ての器やフォークなど)を使っているのか?」

自分たちで写真を撮り記録する事前課題が出され、それらを改めて見る事で振り返り、自分たちの生活を見直しました。

これは照屋さんの振り返りの写真です。

「自分では気を付けていても、人から頂いてしまって結果プラスチックごみが出てしまうことも...」

どうやらプラスチックごみがゼロになるのはとっても難しいようです。

でも、少しずつでも減らしていけますよね?

出来ることから、行動してみましょう!

他にもライオン、3M、P&Gなどの企業と共同で行ったリサイクルプログラムの紹介もしてくださいました。

後半は宮田先生によるお菓子とSDG'sの授業です。

まず、宮田先生からお題が出されました。

「とっても酸っぱい青いみかん、一袋150円があります。

一個あたり10円しないみかんです。

このままだと売れ残って捨てられてしまいます...。

このみかんを捨てずに美味しく調理していただくのもSDG'sに繋がります。

さて、みなさんならどう使いますか......?」

学生たちはそれぞれ考え始め、グループワークで意見を交換をしました。

そして、その答えの一つとして、みかんのシャーベットが配られました。

みんな「美味しい!」と評判は上々のようです。

さらに追加でもう一つ、別のシャーベットが配られたところで質問です。

「最初のシャーベットとの違いは?

もちろん、これはあの青いみかんのシャーベットなんですよ。

2個目のシャーベットの美味しさの秘訣は皮ごと使っているから!」

みかんなどのかんきつ類には、皮に香りがあります。

皮ごと使うことによって香りを強化して、より美味しいシャーベットに仕上がっています。

授業では、皮をオイルに着けることで香りを移す方法を学んだり、

香りづけされたオイルを使ったお菓子の試食やオイルのパスタへの応用が紹介されました。

そのままだと捨てられてしまうものも、上手に利用して活用できるということを学べましたね。

でもこれはあくまでも一例なので、これからは自分でどういう方法があるか考えてみましょうね。

この授業を受けて、学生からのコメントです。

「ちょうど最近酪農家方の話を聞いて、作り手は苦労して作ってる、使っている側ももっとそのことを知るべきだと感じました。今私たちの行っている菓子作りはロスが多いので、もっときちんと考えて使いたいです」

「自分だけだとゴールまで行くのは難しい。でも専門家の人の意見を聞くと、やるべきことが見えてくる。今日教わったことを将来パティシエになった時に取り入れていきたいです」

ただ美味しいだけじゃない、美味しさと安全を兼ね備え、そのうえ地球環境にも考慮できる!

未来をつくるパティシエになれるといいですね。

そのためにも、今から少しづつ、出来ることから行動していきたいですね。