【落語食堂】落花生豆腐の揚げだし べっこうあん(商売根問) 2014/02/04掲載
「落語食堂 - らくしょく - 」は上方古典落語の噺に登場する料理を辻調グループ日本料理の先生が再現し、
落語家の桂吉坊さんと"お喋り"を展開する毎日新聞夕刊(近畿版)の連載です。
今回のお噺は、「商売根問(しょうばいねどい)」。
ある男が今までやってきたけったいな商売を自慢するお噺。
スズメにみりん粕のこぼれ梅を食べさせて酔っぱらったところを捕まえることを考えたり、
ガタロ(かっぱ)を取りに川に行って、自分が川にはまってガタロに間違われて、
天王寺動物園に連れていかれたり、へんてこなお噺です。
今回は、スズメを酔っぱらわせるためにばらまいたこぼれ梅を使って、
吉坊さんを酔っぱらわせようとしたのは、日本料理の松島愛先生。
どんなお料理が登場するのでしょうか?
落花生豆腐の揚げだし べっこうあん
●材料● 4人分
落花生豆腐
_落花生ペースト・・・・・・120g
_葛粉・・・・・・・・・・・80g
_水・・・・・・・・・・・・1000ml
_塩・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
落花生(殻なし)・・・・・・・50g
卵白・・・・・・・・・・・・1個分
べっこうあん
_だし汁・・・・・・・・・・400ml
_みりん・・・・・・・・・・50ml
_濃口醤油・・・・・・・・・50ml
_水溶き葛粉・・・・・・・・適量
山葵・・・・・・・・・・・・適量
(分量外)小麦粉、揚げ油
●作り方●
1. 落花生豆腐を作る。ボウルに葛粉を入れ、分量の水を加えてよく溶かす。別のボウルに落花生ペーストを入れ、水に溶いた葛粉を少しずつ加え、だまにならないようにのばす。全部加えたら、塩を加え、混ぜて溶かす。
2. 落花生豆腐の生地を目の細かいざるで漉しながら鍋に入れ、中火にかける。木杓子で混ぜながら、20~30分練り続ける。だんだんとろみがついてきて、鍋肌から離れるようになってきたら、力を入れてしっかりかき混ぜ続け、約半分量になるまで練り上げる。
3. 流し缶の中底を外して水でぬらし、生地を流し入れる。流し缶の底を氷水につけて冷まし、ぬれたラップフィルムをかけて冷蔵庫に入れて冷やす。
4. 落花生をビニール袋に入れてすりこ木などで叩いて砕く。落花生豆腐を適当な大きさに切り、小麦粉をまぶし、卵白、砕いた落花生の順につける。175℃に熱した揚げ油で揚げる。
5. 山葵は葉つきの部分を削るようにしてそぎ取る。包丁でいぼを削り取り、峰で表面をこそげる。たわしでこすって洗い、汚れを取る。茎の方から円を描くようにしてすりおろす。
6. べっこうあんを作る。鍋にだし汁を入れて火にかける。沸騰したらみりんと濃口醤油を入れてひと煮立ちさせる。水溶き葛粉を少量ずつ加えてとろみをつけ、再びひと煮立ちさせる。
7. 器に落花生豆腐を盛りつけ、上からべっこうあんをかける。おろし山葵を添える。