【おやつ!おかし!和菓子!】 栗蒸しようかん
齊藤:「以前栗きんつばで『和菓子にとって栗の存在は、洋菓子にとっての苺だよね』って感じで紹介していたのを思い出して、いろいろ考えたんですけど、やっぱり秋は栗のお菓子を紹介したいんですが......。」
立嶋:「いろんな果物の季節感が年々なくなっていく中、『栗=秋の実り』って感じやからなぁ。いいんちゃう?」
齊藤:「シンプルに栗の味が味わえるものって考えつつ、簡単に作れるものってことで思いついたのは栗ようかんなんですけど。」
立嶋:「栗ようかんって、どっちのようかんのこと?」
齊藤: 「そっか!ようかんって2種類あるので、ややこしいですよね。私がイメージしたのは栗蒸しようかんです。きっとこのコラムを読んでくれてる皆さんも、2種類??(´`)??って思ってますよね。でも何て説明したらいいのか......。」
立嶋:「齊藤先先生に最近はいいところを持ってかれてるからなぁ(涙)。今回は久しぶりに僕が説明しましょう!餡に粉を混ぜて、蒸して固める蒸しようかんと餡を寒天で固めたようかんがあります。見た目はよく似ていますが、歴史的に古くからあるのは蒸しようかんです。羊(ひつじ)なんか使ってないのに、『羊(ひつじ)の羹(あつもの)』と書くのは、中国の食べ物である羊羹(ようかん)=『羊の肉などを使ったとろみのある汁もの』を日本に伝えた僧侶が、肉を食べるのを禁じられていて、豆類や穀物の粉を使って似せて作ったからと言われているんだ。寒天で固めるタイプのようかんは、寒天が作られた江戸時代以降なんだって。」
齊藤:「ありがとうございます!では早速作りたいと思います^^。」
重松:「加納先生。そういえば、おやつ!おかし!和菓子!の原稿ですけど、今までは締め切りギリギリだったのに、最近は何だか早いような気がしますけど?」
加納:「えぇ、そうなんですよ。最近は立嶋先生と齊藤先生が頑張ってくれてるから、すっごく楽させてもらってるんですよね...(´_`。)...。」
重松:「あれっ?......ちょっと寂しそうに見えるのは気のせい?何とか元気づけなくっちゃ!」
<このコラムの担当者>
和菓子班の看板娘
加納みどり
ラガーマン(だった)
立嶋穣
和菓子班のスーパーモデル
齊藤聡子
辻調の御言持(みことも)ち
重松麻希
<このコラムのレシピ>