【半歩プロの西洋料理】簡単イタリア料理×酒のあて
【半歩プロの西洋料理】ってどんなコラム?
みなさん、こんにちは。
一段と寒さが増してきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
もうまもなく、年末年始。
忙しくなるけど、その分家族や友人と集まる機会も増えるのではないでしょうか?
そんな時、忙しいのに凝ったものは作れない・・
でも、お酒の進む美味しいあてを出したい!と思っているそこのあなた!!
イタリア料理を作りましょう!
なぜなら、簡単で美味しいんです。笑
家でイタリア料理・・大変そうなイメージですが、実は簡単シンプルなものが多いんですよ。
イタリア料理の先生の口癖は"だいたい!"なんです。
なのに、本当に美味しいのがイタリア料理!
そもそも何故"酒のあて"なのか。
私がお酒とお酒のあてが大好きだからです。
"あて"と言うと皆さんはどんなものを想像しますか?
お酒が大好きな私は"エイヒレ"や"枝豆"なんて渋いものが浮かびますが・・
今日は簡単だけど本当に美味しいイタリア料理の"あて"ならぬ、アンティパスト(前菜)のお話をしたいと思います。
Antipasto(アンティパスト)=前菜。
皆さんも一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
"カルパッチョ"や"ブルスケッタ"、"生ハムメロン"なんて、今や日本では誰でも目にした事がありますよね。
私の中学生の妹は、カルパッチョは某有名チェーン店で当たり前のように食べたことがあるため、日本のお洒落な料理だと思っていたそうです。
若者たちにイタリア料理が浸透している証拠ですね。
アンティパストのアンティは"前"、パストは"食事"のことで、コース料理の最初に食べる料理を指します。
食事の幕開けとなる最初の一皿、これを食べる事によって次の料理が食べたくなるようなものがアンティパストなのです。
つまりは、言わずもがな、お酒にも合うというわけです!
イタリア料理は地方色豊かな料理です。
つまりは家庭の味なのです。
それぞれの土地で、それぞれの家庭で引き継がれてきたものが伝わり、今日、日本でも多くの人に愛されています。
マンマ(お母さん)が、大切な家族のために作る料理、日本でも同じですよね?
お店に並ぶ綺麗なお惣菜も美味しいけれど、お母さんのこの料理はどのレストランよりも美味しい!とういう料理が、みなさんにも一品はありますよね?
料理には、もちろんプロにしかできないテクニックもありますが、まずは気軽に楽しく作ってみて下さい。
イタリア料理も気軽に"だいたい"で作るから楽しいし美味しいんです。
今回はトスカーナの農民の料理"パンツァネッラ(パンのサラダ)"を紹介します。
メインの食材はなんと"家庭で全部食べ切れなくて固くなったパン"です!
私も初めてこの料理を知った時、パンってサラダになるんか!と驚きました。
もちろん、普通のバケットでも出来ます。
例えばバケットを買ってきて、半分はブルスケッタ(薄切りにしたガーリックトーストにトマトやキノコを炒めた具材をのせたもの)にして、残りをパンツァネッラにしたら、もう2品も食卓に並びます♪
とても簡単で作り置きもできるので、ぜひきりっと冷えた白ワインと召し上がってみてください!
〈参考文献〉
「プロのためのわかりやすいイタリア料理」(柴田書店)