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食のコラム&レシピ

【好吃(ハオチー)!中国料理】お餅のおもちろい?話

06<中国>好吃(ハオチー)!中国料理!

2011.02.17

<【好吃(ハオチー)!中国料理!】ってどんなコラム?>

塘:お正月はさ~、どうしても色々と食べすぎちゃうんだよね。今年は特に、おせち料理に、お雑煮、たくさんお餅も食べすぎたな~。

藤田:いやいや・・・先生お正月でなくても、いつも美味しいもの食べてますよね。そうだ!今回は中国のお正月に食べるものを紹介しましょうよ♪  あっそれと、去年は一緒に韓国まで出張に行きましたねぇ~。韓国のお正月もミックスでお送りしましょう!

塘:なんや無理やりやな~(笑)。

藤田:日本は新暦の1月1日から1月3日がお正月ですが、中国や韓国は旧暦で行われます。旧正月から新年が始まるという感覚らしく。新暦の正月は日本でいう祝日といった程度で、旧正月に盛大な新年のお祝いをするそうです。中国ではお正月をこの時期は長い休みを役所も企業もとるそうです。

塘:なるほど、韓国も旧暦なんだぁ。中国の、正月を祝う風習は4千年以上も前からあるらしく旧暦のお正月は春節というんだよ。昔は1日から15日までを春節といっていたというけど、今では国が3日までと定めてるらしいね。
中国ではお正月に食べるものといえば水餃子だねっ!家族みんなで作って、お金をこっそり入れて、食べた時にお金が出てきた人は、その年が一年ラッキーになるって!!明の時代に『明宮史』という文献があるんだけど、そこにも「扁食(昔でいう餃子)にひそかに銀貨を1、2枚入れておき、それがあたった人には1年間幸運がもたらされる」って書いてあるくらい、古くからある習慣なんだ。

藤田:お参りや、遊びに出かける元旦と2日に、外出から戻ってから食べられるように‘除夕(チュウシィ)=大晦日’にたくさんの餃子を作ってにぎやかに過ごすんですよね。広大な面積をもつ中国ですから、所かわれば祝いの料理も変わる!北方では餃子が有名。そして南方では、年越しに年糕という「もち米」や「うるち米」、「粟」から作ったお餅や、たくさんのご馳走を用意するそうです。

塘:豪華だね~。年糕も「糕」と「高」が同音で〝年年高高(年々上昇する)〝って意味で、年糕を食べて新年の幸運を呼び込もうというわけだね。ところで、昨年行った韓国では美味しい料理がたくさんあって、アズキ餡のお餅や色鮮やかなヨモギ餅、チョコパイの中にもお餅が入ってたりと、いろんな種類のお餅があったよね♪
韓国のお正月にはどんなお餅を食べるの?

藤田:韓国ではトックといううるち米から作られたお餅を使った『トックッ』という、日本でいうとお雑煮のような料理があります。牛や鶏でとったスープに塩または醤油味にして、トックをたくさん入れて作ります。お正月に「トックッ」を食べることによって1歳年をとるといわれているそうです。縁起の良い料理なんですね。

他にも、家族が大勢集まるお正月に、よく食べられてるものとしては、お肉や魚介に小麦粉と卵をつけて焼いた「ジョン」や、福を包むことを連想させるといわれて、縁起の良い「ミルサム」という8種類の具材を薄い皮で包んで食べる料理や、塘先生が大好きなカルビチム(カルビの蒸し煮)などのご馳走がつくられます♪

ミルサム

先生も一緒に、細長いトックとオデン(日本でいうさつま揚げを薄くしたようなもの)が入った辛~いトッポキや、鶏肉と野菜を炒めて作ったタッカルビ(トック入りなんです!)を美味しく食べて来ましたよね。

オデン入りトッポギ

塘:そうでした、そうでした(よだれ)。 そうか、やっぱりお正月はめでたい!ということで、ご馳走にもめでたい意味があるんだよね。 中国でも言葉の縁起を担いで、鶏(吉と同音)や魚(余と同音、お金が余るという意味)の料理を食べるらしいね。「盆菜」といって大きな皿に、鶏や魚、アワビなど縁起の良い食材を並べてご馳走とします。さしずめ日本のおせち料理に当たるかな。香港などの都市ではもう11月ごろから、いろんなところでいろんな店の宣伝のポスターが貼られてる。(写真)

香港の盆菜の宣伝ポスター、追加料金でアワビが入るらしい。7,500円ぐらい。

今回はどんな料理を紹介していただけるのでしょうか、まさか「盆菜」!

藤田:はい!今回は韓国のお餅「トック」を使って炒め物を挑戦します。それと季節的に干し肉も使っちゃって、渋くやっちゃおー(ハイテンション)。

塘:・・・もち・・・まさか・・・最初に食べ過ぎたと言っているのに・・・。もちは食傷気味で・・・(ローテンション)。

藤田:あっ・・・、もしかしたら嫌がっている?これビールに最高ですよ。これがあればビール2本はいけるのに。

:もーわかった!わかった!よろしくお願いします。しかし、干し肉はどうやって手に入れるのさ?まーさーかー!

藤田:はい!その通り自家製で作ります。これがまたあなた、よく出来ているんです。中国で「腊肉」と言います。「腊」は旧暦の12月を指し、ちょうど寒い今頃が作り時なんです。作り方は、まず新鮮な豚ばら肉のブロックをスーパーで買ってきます!豚ばら肉が用意できたら、フォークでお肉を刺して、中まで味がしみこみやすい状態にした後、お酒のきいた醤油だれに漬け込み、3日漬け込んで、3日干す!!愛情を込めて作りましたよ☆

塘:渋ーっ、渋すぎる。今回の料理は、なかなか手間はかかるけど。旨いこと間違い無し!ただ、干しているときに野良猫やカラスにやられないよう注意して、皆さんも挑戦してください。

藤田:そういえば塘先生、去年中国ハムを作っていませんでしたか?

塘:あっ・・・えーと・・・忘れてはいませんよ。(汗)丸1年間干した中国ハム近々公開します。

藤田:本当は忘れていたんじゃないのかな。

塘:・・・

<コラム担当者>
藤田 梢

<このコラムのレシピ>
干し肉とトックの炒め物

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