【好吃(ハオチー)!中国料理】四川産唐辛子・朝天椒 辛くてもおいしい!
私が中国料理を目指すきっかけとなった四川産唐辛子、朝天椒(チャオティエンヂヤオ)のお話しです。
私は辛いものが苦手で、昔から避けて避けてきました。が、朝天椒と出会い、今までの辛さに対するイメージが逆転しました!
これが朝天椒(乾燥)です。
形が特徴的で、丸くぽてっとした見た目で、色は暗めの赤色。朝天椒は、天に向かって育ちます。朝天とは中国語で「天に向かう」という意味があり、その育つ様子から、この名前がついたようです。
ちなみに日本の唐辛子は鷹のつめが代表的です(以下は乾燥)。
細く、小さく(短く)、鮮明な赤色が印象的です。こちらはご存知の方が多いと思います。
さて、皆さんどちらの唐辛子のほうが辛いと思いますか?
正解は
実は鷹のつめなんです!
え?!と驚かれた方もいるのではないでしょうか? 私もその一人で、絶対朝天椒のほうが辛い!と思っていました。だって、あの四川産ですよ!四川料理といえば、辛い!というイメージがあったのでなおさらです。
はじめて食べたとき、「うわっ辛っ!!!」というコメントを自分の中で用意して、心して食べました。すると、あれ?辛い?ん?なんかイメージと違う!なんかまろやかな辛さ、そして食欲をそそるような風味がある!おいしい!となりました。普段目にしている鷹のつめのほうが辛いなんて信じられない!といった印象をうけました。
これがすごく衝撃で、朝天椒と出会ったおかげで辛い料理でも辛さの中にあるおいしさを見つけられるようになりました!
すごく思い出深いものです。
ではなにが辛いのでしょうか?
よくいわれるのが種が辛いということ。まず割ってみます。鷹のつめの種はこういった感じ。
比較的少ない。
朝天椒はというと
種が多い!こんなに多いと辛そう。やっぱり自分のなかでのイメージが抜けず、種が辛いなら鷹のつめよりもこっちのほうがやっぱり辛いのではないのかな、と思ってしまいます。
では生のときはどうでしょう。鷹のつめの生は今回残念ながら手に入れることが出来ませんでした。
朝天椒は生のものが売られているのは見たことない!と思っていましたが、ありました!
これはほんとたまたまですが購入出来ました!レアです。肉厚で乾燥同様ぷっくりしているのがやはり特徴ですね。一見パプリカが小粒になったような印象をうけました。
味はというと
実の部分に辛さはほとんどなく、種に関しては全然辛くない。種と実をつなぐ胎座といわれる部分、これが辛い!
辛さの元はここかな。乾燥すると種が辛いというのは、乾燥する過程で実や種に辛味成分が移っていくためではないでしょうか。
不思議ですね。
唐辛子と一言でいってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴をもっていて、辛さも違うということを学べました。
こんな些細なことがきっかけでイメージがガラリと変わり、奥が深い中国料理に興味を持つことが出来、今の自分があるなんて不思議。
今回は私の「辛い」というイメージを「辛くておいしい!」に変えてくれた朝天椒を使った、見た目も驚きな料理をつくってみました!
鶏手羽の唐辛子炒めです。朝天椒をこんなに使います!
出来上がりはこちら!
食欲が落ちてしまいがちなこれからの季節、この料理を食べて胃腸を刺激し、消化を促進し、食欲を増進させて乗り切りましょう!ぜひチャレンジしてみてください!