【ベンチタイム】あんパンって?
<【ベンチタイム】ってどんなコラム?>
O(尾岡): 前回は加糖中種法の菓子パン生地についてお話をしましたね。今回はその生地を使ったあんパンについてお話をしていきます。
S(柴田): あんパンは日本を代表する菓子パンですよね~! 中にあんこが入ってしっとりしたあんパンはとてもおいしいのですが、あんこを包む作業が難しくて...
O: 包あん作業のことね。手の形やあんべらの使い方が上手くいかないときれいな製品にならないからね。作業の細かいポイントはレシピで紹介していますのでご覧ください。
S: そういえば、あんパンってどのくらい前からあったのでしょうか?
A(浅田): なんと明治7年に銀座木村屋総本店の初代、木村安兵衛が酒種をパン生地に応用した酒種あんパンを考案したのが始まりとされています。酒饅頭の酒種を利用することによって、日本人に受け入れられやすい、ふんわりとしたパンを作れるのでは?と考えたそうです。
S: そんな昔からあったんですね!?
A: その翌年には山岡鉄舟のはたらきかけで、桜の花の塩漬けをのせた酒種あんパンが、天皇にも献上され、明治天皇はあんパンを気に入ったそうです。そこから、あんパンはその存在を広く知られるようになったと言われてるんですよ。
S:天皇にも!?昔から日本人に愛されたパンなのですね!!
O: 菓子パンと言えば他にもメロンパンやクリームパン...いろいろなパンがあるけど、そのお話はまた別の機会に!
S: ということで、次回はストレート法の菓子パン生地でメロンパンとクッキーパンについてお話をします。楽しみにしていてください♪