【それゆけ!じゃぱに~ずクッキング♪】 甘酒で日本料理
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●甘酒●
甘酒は昔の栄養ドリンク ファイト、イッパ~ツ!!
皆さんは甘酒を飲んだことがありますか?若い人の中には飲んだことがないという人がいるのではないでしょうか?
甘酒が飲まれるようになったのは歴史的にはとても古く、「一夜酒」という呼び名で飲まれていました。江戸時代頃になると、夏バテ防止によいとされ、栄養ドリンクのように飲まれたようです。事実、成分を調べると、病気の時に打つ点滴とよく似た成分が含まれていて、夏の暑さから身を守ったらしいです。昔の人は米と麹で発酵させることで、点滴のような栄養成分を作り出せると経験的に知っていたとはすごいですね。
ここまで書くとお分かりだと思いますが、昔は夏の飲み物で、面白いことに甘酒を俳句の季語で検索すると「夏」です。今では温めて飲むことから冬の飲み物のようなイメージがありますが、昔の人は今とは違ったようです。
さて、ここまで話した甘酒は「米と麹」を使って発酵させて作るものですが、他に「酒かす」で簡単に作るものがあります。こちらは、酒かすを水で溶きのばして砂糖を加えて火にかけ、酒かすに含まれているアルコール分を抜くようにじっくり煮込めば出来上がりです。好みで生姜を少し入れると風味がよくなります。
小さい頃、砂糖を多めに入れて作ったこの甘酒が好きで、よく飲んでいたのを覚えています。しかし同じ酒かすを使った料理でも「かす汁」は大嫌いでした。子供にはあの酒かすのニオイと味が馴染めず、母親が作っている姿を見ると「なんであんな不味いものを作るんや」と心底思っていました。なのに甘酒となるといくらでも飲めるのは、わがままなのか?甘いから子供うけしやすいのか?いずれにせよ甘酒は大好きです。ちなみにかす汁は今では大好きになりました。大人になると嗜好が変わるんですね。
このコラムを読んでくださっている皆さまへ
疲れたときは甘酒を飲んでください。体にやさしいし、栄養はあるし、元気になるし、いいことずくめです。飲んだことがない人も一度飲んでみてください。寒い季節は芯からあったまりますよ!
<このコラムの担当者>
なにわのB級グルメ!粉もん大好き! 橋本宣勝
辻調の御言持(みことも)ち 重松麻希
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