【それゆけ！じゃぱに～ずクッキング♪】 渡り蟹で日本料理
●ワタリガニしんじょの吸物●
渡り蟹(ガザミ)のこと
大阪岸和田のだんじり祭りを知ってますか？ニュースで見たことがある人もいるかも知れませんね。だんじりをものすごい勢いで曳きまわす威勢のいい祭りです。この祭りがおこなわれるとき、「渡り蟹」と「関東煮（おでん）」と「くるみ餅」を食べるそうです。
なぜ祭りのときに渡り蟹を食べるのか？ん～～？いろいろと調べたつもりですが、理由がはっきりしないのですよね……。
渡り蟹は秋ごろから冬においしくなる蟹で、祭りがおこなわれるころと、ちょうど旬が重なるのです。それと大阪湾で豊富に獲れたことも要因かも知れません。
ところで、蟹といえば、魅力的なのが「みそ」ですよね！身ももちろんおいしいですが、「みそ」は別格です。でも、みなさんはこの「みそ」の正体を知っていますか？見た目にけっしておいしそうな色ではないし、どろどろしてるし、いいイメージではないですよね。でも一口食べるとなんともいえない深い味わいがあり、なんとも美味で珍味なものです。
実はこの「みそ」の正体は「中腸腺」というものです。肝臓と膵臓の働きをあわせ持つ臓器と考えられて「肝膵臓」と呼ばれることもあるようです。
蟹みそがおいしいのは、この臓器に脂肪やグリーコゲンを豊富に持っていているからなのです。そういわれると納得できるでしょう。
みその話ばかりになってしまいましたが、渡り蟹の身ももちろんおいしいですよ！渡り蟹は後ろ足の付け根にある身がもっとも発達していて、大きく食べ応えがあります。
生姜酢なんかをつけて食べると格別です！
それから、これは日本料理ではありませんが「ケジャン（渡り蟹のキムチ）」もとてもおいしいです。大阪の鶴橋市場に行くと売っているので、時折、途中下車して買うことがあります。ピリ辛で蟹の旨みがあり、たまらない味です。
日本で食する蟹はいくつかありますが、いずれの蟹にもいえることは、鮮度が大切！！特に生きた蟹を購入する場合は、獲ってから時間の経過していないものを選ばないといけません。持ってみて、ずっしりとした重さを感じる蟹を選びましょう。
秋から冬にかけて、いろんな蟹を楽しんではいかがでしょうか！
