【それゆけ!じゃぱに~ずクッキング♪】 豚汁で日本料理
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●豚汁●
豚汁と中身
「豚汁」と書いて、「ぶたじる」と読んだり「とんじる」と読んだり......同じ「豚」の字を、音読みと訓読みで読むことがありますが、汁物としてはどちらも同じ料理です。
私は生まれてから今日まで、「ぶた汁」と言ってきたので、このコラムでは「ぶた汁」で話を進めます。
皆さんはぶた汁が好きですか?私は大好きです!!いろんな具がたくさん入っていて、じつに滋味深い汁物です。定食などを食べるときは、必ずと言っていいほど注文します。
その具材・中身ですが、皆さんは何を入れますか?思い当たるものを書き出すと......大根・人参・牛蒡・蒟蒻・もやし・子芋・うす揚げ(油揚げ)・豆腐・キャベツ・玉葱・青葱・白葱・椎茸・占地など、いろいろありますね。
そんな中で、ひとつ取り上げたいのが「子芋」です!地味なものを取り上げるなと思ったでしょ?!(笑)なぜ、子芋なのか......。
以前あるテレビの収録のとき、ぶた汁を作りました。そのとき制作会社が準備してくれていた子芋が、むちゃくちゃ美味しかったのです。こんな美味しい子芋は初めて食べたと感激しました。
学校に戻って、すぐに産地を調べたら、福井県大野市というところの子芋でした。直径が大きく、土の香りが強く、ねっとりした粘り、子芋が本来持っている味わいが濃く、非常に印象深い食材でした。収録では、それをあえて大ぶりに切って、ぶた汁に仕立てたのです。召し上がってくださったタレントの皆さんも「うまい!うまい!」と絶賛で、とても喜んでくださったことを、今でも鮮明に覚えています。
良い食材に巡り会え、食材そのもの味を生かして美味しい料理に仕上がったとき、そして、それを「美味しい」と喜んでいただけたときは、料理人として一番の幸せを感じます。
今は、季節を問わずいろいろな食材が手に入り、便利な世の中ですが、本当に美味しい料理を作るには、旬の食材を使うことだと、あらためて認識させられた出来事でした。
さて、今回のぶた汁にどんな食材が入るのでしょうか?松島先生よろしくお願いします。
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