【それゆけ!じゃぱに~ずクッキング♪】 乾物で日本料理(かんぴょう)
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●朝顔・昼顔・夕顔●
それぞれ「顔」という字が名前についている花ですが、実は夕顔だけ種類が異なります。夕顔はウリ科の植物で、他はヒルガオ科の植物です。
ウリ科の植物ということは、胡瓜のような実がなるの?と思いますよね?そうなんです!実がなるのです。実にも種類があって、胡瓜やヘチマのように長細いものと、スイカのように丸いものに分かれるようです。今回の話は丸い方の実についてです。
では、この夕顔の実は、どのように使うのか分かりますか?答えは「干瓢」です。夕顔の実を紐状にむいて乾燥させたものが干瓢です。干瓢というと「干瓢巻き」や「太巻き寿司」が思い浮かび、寿司以外に使い道がないように感じる人もいるでしょうが、意外といろいろな料理に応用できます。
少し話がそれますが、干瓢は摂津国 木津(現在の大阪市浪速区)が発祥といわれています。また寿司屋の符牒で干瓢巻きを「木津巻き」ということがあります。大阪発祥が名残りの名前ですね。今では、栃木県がダントツ1位の生産量ですが、もとは辻調のある大阪が発祥だったのです。
話を戻して、干瓢の料理ついて......。やはり定番は寿司ですが、煮物や酢の物・和え物・汁物などにも使えます。もともと、たんぱくな味なので、何にでも合わせやすい食材です。精進料理では、干し椎茸と並んで重要なもので、「精進だし」として使うこともあります。
今回紹介する料理は、鰻のかば焼きを芯にして巻いて煮た料理です。鰻のうまみが染み込んだ干瓢がとても美味しいです。
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