【辻調おいしいレシピ・Pick UP! 食材編】第3回 ぶどう農林21号
●本日のコラムとレシピ
・ぶどうジャムの作り方
・読み物のシリーズ『今日は何飲む?』
前回の植物ホルモンの話のつながりで、ぶどうについての話です。
かつて種なしぶどうといえばデラウェアでしたが、今では巨峰やピオーネなどの種なしも出回っています。この種なしぶどうは、ジベレリンという植物ホルモンの溶液にぶどうの花房、果房を漬けることで作られます。
ジベレリンは、世の中を騒がせているウイルスなどの微生物の内、真菌(カビやキノコなどが含まれる)の1種(カビ)が産出する物質で、まさかこれが種なしぶどうに繋がるなんて世の中わからないものです。
最近人気のシャインマスカット(ぶどう農林21号)にも使われていて、皮ごと食べられて種が無いという手軽さが受けているのでしょうか。
更に、シャインマスカットはぶどうの女王「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の血を引くだけあって、マスカット香を持つ香り豊かなぶどうに仕上がっています。
ちなみにこのぶどうは、10℃で保存するとマスカット香(※)を一番保持できるそうですので、冷やし過ぎないようにすれば最高の状態で食べられそうです。
家庭の冷蔵庫にはその温度帯の部屋はないので、何か工夫が必要ですね。
(※マスカット香;香水などに使われるムスクの香りに似ていると言われる)