毎日新聞連載 -美食地質学入門- 第16講「焼酎」
7月2日(火)の毎日新聞(夕刊)に「美食地質学入門」が掲載されました。
今回のテーマは「焼酎」。
シラス台地と焼酎の関係性を探りに、巽好幸先生(神戸大学)と大引伸昭先生(エコール 辻 大阪)は鹿児島県長島町へと出かけました。
まずは、鹿児島県の「シラス台地」についての巽先生の講義。実際のシラスの土、石を手に触りながら、地質学的に水はけのよい土地がシラス台地にサツマイモの最適地になるんだとか。
▲シラス台地の特徴を実地で見学に
▲桜島を遠くにみながら、鹿児島県の地形の講義
そして、この地で採れたサツマイモを原料にした焼酎と地元の料理のマッチングを実地に調査するべく、鹿児島県長島町に。
長島町にある蔵元「杉本酒造」へ。
▲焼酎「島美人」を製造する蔵元の施設を見学
▲長期熟成のための大きな甕と一緒に記念撮影
その後は長島町の海鮮料理のお店「あじろ」にて対談取材がスタート。
▲地元の焼酎と料理の相性について語り合う二人
長島町には、鹿児島を代表する「島美人」という銘柄の焼酎ブランドを5つの蔵元が共同で開発した独自の歴史のある土地。
さらに、ブリの養殖世界一の生産量を誇る東漁協や、赤土の土壌を生かしたジャガイモで全国からも注目されている土地です。
▲料理は地元特産のブリと赤土ジャガイモを使った料理。雑魚とアオサの出汁でいただくブリのしゃぶしゃぶに、巽先生と大引先生も思わず唸ります
ここで、地元の食文化と酒文化と融合。地域経済を支える仕組みなど、非常に学ぶことの多い取材でした。
詳しくは、ぜひ毎日新聞ホームページをご覧ください。
今回のブログはここまで。
次回のテーマは「あなご」。どうぞ、お楽しみに。