毎日新聞連載 -美食地質学入門- 第11講「キンメダイ」
2月5日(火)の毎日新聞(夕刊)に「美食地質学入門」が掲載されました。
今回のテーマ食材は「キンメダイ(金目鯛)」
写真では伝わりずらいですが、かなり大きい!!
実は写真を撮るのも一苦労だったサイズ。
今回の金目鯛は高知県は室戸沖で水揚げされたものです。
手前から金目鯛の「煮こごり」「酒盗焼き」「煮つけ」
ウロコもパリっとしている「酒盗焼き」
料理を担当したのは、日本料理 湯川徳之先生。(写真奥)
湯川先生のテーマは「金目鯛を余すことなく、全部使いきる」ことだそう。
宣言通り「煮こごり」には、アラ、胃袋、肝が入っています。
この連載も早いものでもう11回。
そのほとんどのテーマ食材が「魚」だったのですが
いつも巽先生は、「今日の食材で煮凝りも食べたいなぁ・・・きっとおいしいんやろうなぁ・・・」
とポロリ。つまりは念願の煮こごり登場だったわけなのです。
今回も実際に室戸岬に取材に行ってきた大引先生。
仲卸さんから金目鯛の生態を聞いてきたり、室戸岬の地質をじっくり観察してきたのだそう。
「ちなみに、この連載で四国は愛媛を残すのみです。」
香川のオコゼ、徳島のハモ、そして今回の高知の金目鯛ですね。
さて、今回の地質キーワードは「南海トラフ」「フィリピン海プレート」「大陸棚」「室戸岬」。
フィリピン海プレートは今回で何度目の登場でしょうか。
一番若いプレートで、若いといっても2500万年前にできていて、日本近郊にあるプレート。
いかに日本がこのプレートの影響を受け続けてきたかが分かりますね。
最後に今回の日本酒を紹介します。
高知県土佐市にある「亀泉酒造株式会社」の「亀泉純米吟醸」
大引先生「スッキリしていて、香りがしっかりしていますね。金目鯛にもよく合います。」
同じ産地同士日本酒と食材がよく合うことは、「美食地質学入門」では鉄板ルール。
今回のブログはここまで。
次回もどうぞお楽しみに!