毎日新聞連載 -美食地質学入門- 第13講「ワカメ」
4月2日(火)の毎日新聞(夕刊)に「美食地質学入門」が掲載されました。
テーマ食材は「ワカメ」。
料理担当は、「祝!連載2年目突入☆」ということで大引先生が担当しました。
いつもは巽先生と大引先生は隣同士で座るのですが、この日は向かい合って。
まるでカウンター形式のお店のような感じがしますね。
料理は左下から時計まわりに「ワカメとタケノコのゼリー寄せ」、「しゃぶしゃぶ」、「ワカメとタイの鳴門揚げ」、「変わりワカメ雑炊」の4品。
「ワカメはなかなか主役の食材ではないので、料理はどうしようかなと考えました。」と言いながらも、すぐに4品が浮かんだ大引先生。
「作るにはやっぱり楽しいですね。料理の説明をするのにも力が入る。」
今回の料理には裏テーマが。紙面にあるように1年間の連載で登場した食材をいたるところで扱っていること。
「鯛」(第一講)、「タケノコ」(第二講)、「出汁(軟水と硬水)」(第五講)などなど。
「煎り酒」は第七講「オコゼ」取材でお世話になった香川のお店「ぎょうてん」さんでいただきましたね。
ちなみに、いつもテーマ食材はまず地質のテーマを決めてから選んでいます。(今後の展開もお楽しみに!)
天然と養殖のワカメ2種類を用意しました。
どちらがどのような特徴があるのか、直に触ってみる巽先生。
「ワカメ」はすべて南あわじ産のものを使用。
南あわじといえば「鳴門の渦潮」。
「渦潮」×「ワカメの生育環境」には「フィリピン海プレート」の300万年前の斜め西への沈みこみが大きく関係していました。
「フィリピン海プレート」、この連載ではもはやおなじみとなりつつありますね。
詳しくはぜひ本紙で。
最後に今回の料理に合わせた日本酒を紹介します。
南あわじのお酒「都美人 紺ラベル 山廃火入れ加水」
第六講「ハモ」以来、二度目の登場です。
蔵元さんが実際にワカメを召し上がって選んでくれたのだそう。(感謝!!)
さらに、新酒の「山廃純米 茶ラベル 生原酒」&「山廃特別純米 紺ラベル 生原酒」もご提供いただきました。
飲み比べを楽しむ巽先生。この表情です。笑。
今回もフィリピン海プレートの恵みをたっぷりと味わう機会となりました。
次回のテーマは「ワサビ」
どんな料理が登場するのでしょうか。どうぞお楽しみに。