『落語食堂 らくしょく』開店!(48日目)+落語会【まんぷく亭】のお知らせ
毎日新聞夕刊(関西版)6/7(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!
今回のお噺は、「牛ほめ」 です。
与太郎が父親に呼び出され、家を新築にした叔父さんを褒めて、
小遣いをもらっておいでと言う。
ところが、父親が教える褒め言葉を与太郎は覚えられず、トンチンカンな
ことを言う。
しょうがないので、紙にかいてもらった。
「台所の柱に大きな節穴があり気にしているので、秋葉様の札を貼りれば
穴が隠れて火の用心になる」
早速、教え通りに叔父を褒めるとたいそう喜んでくれた。
調子にのり、与太郎は牛も褒める。
すると、牛が尻を向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなお噺。
今回の担当は、日本料理・村島弘樹 先生。
村島先生、今回のお噺はどんな料理にするか相当悩んだそうです。
今までで、一番悩んだとか。
吉坊さんとの対談の中でも、何度も「悩みました」という言葉が出て来ました。
村島先生 「"牛褒め"→"褒め"→"ほめ"→"home(ホメ)"→"ホーム"→"家"???
など、もうとにかく考えました。
とりあえず、最後は牛"ほめ"だけに、おいしかったと料理を褒めてください 笑」
吉坊さんも、これには笑ってしまいました。
ここまで悩んだ村島先生の料理が気になりますね!
ということで、「落語食堂」 スタート!
まずは、お酒をご紹介します。
日本酒 「黒"牛"」
最初の料理です。
「芥子れんこん」、「さつまいものレモン煮」、「うずら豆の赤ワイン煮」
村島先生 「節に穴がある→穴を埋める→辛子蓮根です。迷走しました、、苦笑」
吉坊さん 「蓮根は炊いていますか?」
村島先生 「軽く、出汁で炊いています。」
吉坊さん 「辛子は少し苦手なのですが、あまり辛くないのでおいしいです」
カメラ目線、ありがとうございます 笑
さつまいもとうずら豆は・・・
村島先生 「砂糖を何回かに分けて、入れています。こうすることで豆が固くならないんです。
レモンの酸味で、甘ったるくないですね。」
さて、次の料理にいく前に、、ここで村島先生がどんな食材を使ったのか吉坊さんは考えます。
村島先生 「牛肉と思ったのですが、中々噺に合う牛肉の料理が見つからず、、」
吉坊さん 「噺の中でも、食べる牛としては登場していないですね」
村島先生 「ギリギリまで悩みました、、」
吉坊さん 「まさか、"ウミウシ" じゃないですよね?」
これには、村島先生も笑ってしまいました。
村島先生 「これから暑い時期に、関係する...」
吉坊さん 「土用の丑の日!」
村島先生 「正解です!」
なるほど!そちらの "うし" ですね!
村島先生がいろいろとうしに関連することを考えたことが分かりますね^^
「薬味たっぷりうなぎ飯」
蓋をあけた瞬間、いい香りに包まれます。
村島先生 「この時期なので、おいしくさっぱり頂けるように調理しました。」
時期を考えることも、大事なことですね。
吉坊さんが、自分でごはんを盛ります。
吉坊さん 「もって帰りたいくらい、おいしいです。」
こちらのうなぎ飯、薬味が大量に入っています。
薬味で鰻を覆う→札で柱の節穴を覆うことにかけたそう。
村島先生 「ごはんにはごぼう("牛"蒡)が入っています。」
吉坊さん 「食感があって、お茶漬けにしてもおいしそうですね。」
村島先生 「意外と簡単ですよ。ご家庭でもできます。蒲焼を買って、皮だけ炙ってもらうとできます。
試してみてください。」
皮を炙る理由は、ウロコがない魚はぬめりで身を守るので、どうしてもぬめりが多いです。
焼き切ってパリパリにしてあげるとクセがとれておいしいとのこと!
吉坊さん 「ご家庭でもできるんですね!それにしても、薬味好きにはたまらない一品です。
ネギも生姜も大好きなので。」
村島先生 「だんだん迷走して、たどり着いた一品です。」
ぜひ、みなさんもご家庭で作ってみてくださいね。
「いい迷走でしたね。この時期の"うし"はこれに限ります」と最後に吉坊さん。
村島先生、うれしい感想でしたね。
"うし"が褒められました!
それでは、今回の落語食堂のブログはここまで。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
☆くわしいレシピはこちら☆
この日の吉坊さんの着物。
涼しげでステキだったので、写真を撮らせていただきました^^
やはり、暑い時期にはお客様が少しでも涼しく感じるように
このような色を着ることが多いそうです。
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☆連載50回記念落語会 【まんぷく亭】開催のお知らせ☆
落語食堂が8月で連載50回を記念し、エコール辻 大阪にて落語会【まんぷく亭】を開催します。
桂吉坊さんの「寄合酒」、「崇徳院」の2席に、辻調の先生が会場にてお噺にちなんた料理を
提供します。
◎日時...7月5日(火) 午後6時開演 (8時ごろ終演予定)
◎場所...エコール 辻 大阪1階 カレッジホール
◎入場料...2,500円
◎申込方法...ハガキでお申込みください。(1枚で2人までOKです)
宛先 〒530-8677 大阪中央郵便局私書箱46号 毎日新聞夕刊編集室「まんぷく亭」係
◎期日...6月14日(火)必着
抽選で当選通知をお送りし、発表に代えます。