『落語食堂 らくしょく』開店!(53日目)
毎日新聞夕刊(関西版)11/1(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!
今回の落語は「八五郎坊主」。
八五郎がいつもお世話になっている甚兵衛さんのところへやって来ました。
どうしても坊主になりたいから、親しい間柄のお坊さんはいないか相談します。
甚兵衛さんが知り合いのお寺に手紙を書くことに。
封をする糊がないので、台所のおひつの飯粒を持ってくるようにいうと
八五郎はおいしそう、とご飯を食べてしまい・・・
今回、落語の世界観を表現してくれたのは日本料理・竹本先生。
竹本先生「今回、どんな料理にしようか、本当に悩みました・・・
坊主を辞書で調べたくらい 苦笑
今回もお寺が出てくるので、精進料理にしました。」
というのも、竹本先生は前回は「菊枝仏壇」、前々回は「天王寺詣り」を担当。
偶然ですが、精進料理関係が続いているんです。
吉坊さん「それは、精進にせざるをえないですねぇ 笑」
それでは、本日のお酒です。
ひやおろし「紀土」
ひと夏を越えて、熟成した秋のお酒ですね。
それでは、一品目。「揚げそばがき」
ここで竹本先生から問題。どうして、丸の形なのでしょうか?
吉坊さん「"八五郎の頭"の形みたいですねぇ」
正解です!!
竹本先生、すごくうれしそうです♪
吉坊さん「香りがいいですね。おいし~い。」
竹本先生「茹でたての熱いときに食べるとおいしいです。揚げることで、香ばしさもありますね。」
↓揚げている様子がこちら
吉坊さん「師匠がそばが好きで、お酒を飲むときはそばがきを食べていました。
楽屋ではカレーうどん。外ではそばでした。」
広島出身の竹本先生も大阪に来てから、そばが好きになったとか。
それでは、二品目。「蓮蒸し」
蓮根をすりおろした料理で、菊の花びらも入っています。
吉坊さん「蓮根は冬の方がおいしいんですか?」
竹本先生「冬の方がねばりがあっておいしいんですよ。」
それでは、三品目。「白粥湯葉あんかけ」
おかゆの上には、湯葉のあんがあります。
吉坊さん「おかゆは大好きです♪」
そして、おかゆの隣には柴漬けが。
この時期、梅を漬けると梅汁が出ます。今回は色染めに使いました。
吉坊さん「世の中のものは、全部アテになりますね 笑」
さて、12月に恒例の「吉坊ノ会」を開催する吉坊さん。
竹本先生と最後にこんな話が。
吉坊さん「落語のスタンダードはお客さまが決めます。
お客さまに楽しんでいただくことが、第一ですね。」
竹本先生「料理も同じですね。しっかり考えないと。」
噺家と料理人の共通項が垣間見えた瞬間でした。
今回の落語食堂はここまで。
ぜひ次回もお楽しみに☆
くわしいレシピはこちら
<吉坊ノ会>
☆12月13日(火)午後7時開演
大阪・阿倍野ハルカス近鉄本店ウイング館8階
☆12月27日(火)午後7時開演
東京・渋谷 伝承ホール
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