『落語食堂 らくしょく』開店!(56日目)
毎日新聞夕刊(関西版)2/7(火)号に掲載されている『落語食堂』
さて、落語食堂<らくしょく>開店です!
今回の落語は、「初天神」。
父親が天満宮に行こうとしたところ、奥さんから息子も連れていくように言われる。
息子は口が達者で、父にあれがほしい、これがほしいと買い物をねだり・・・
今回、落語の世界観を表現してくれたのは日本料理・竹本先生。
さっそく、登場人物の息子の話になり・・・
吉坊さん「ムカつくようで、愛らしさもありますねぇ。
外面がいいでしょう 笑。」
子供が大人を翻弄する。竹本先生の感想はいかがでした?」
竹本先生「まずですね、料理が少し出てくる内容でよかった 笑。
ひねりがいがあります。」
まずは、梅酒から。
吉坊さん「あますぎず、おいしい。」
次は、日本酒「梅鈴」 愛媛のお酒です。
吉坊さん「大きいお猪口!香りがいいですね~。寒いので燗ですね。」
※取材日当日は、とても寒い日でした。
それでは、1品目。「すっぽんべっこう焼き」
吉坊さん「何でしょう?これ?」
竹本先生「鍋に使うかも・・・」
吉坊さん「スッポン!」
竹本先生「正解!息子が父親にねだって買ってもらった飴からイメージして、
黄身味噌漬けにしました。飴に見立てています。
ゼラチン質なので、温かいお酒と合います。」
吉坊さん「さっぱりしてから、次に行く、という感じですね。」
2品目です。「小芋のみたらし団子」
落語では、みたらし団子が出て来ましたが今回は芋を揚げたものです。
竹本先生のひねりを感じますね。
吉坊さん「中がフワフワで、おいしいです。」
とここで、竹本先生が目を輝かせながら・・・!
竹本先生「いつもに比べて、今回は思いつきました!」
吉坊さん「やっぱり食材が出ると違う 笑」
3品目です。「蛸変わり揚げ」
今回は、思わずじーっと見てしまう料理が多いような。
竹本先生「今回は飴とみたらし団子だけが出てくる食べ物だったので。」
吉坊さん「揚げたタコ?凧揚げにちなんでですね。」
竹本先生「メレンゲで揚げています。ちょっと軽めです。」
とここで、またまた息子の話に戻り・・・
吉坊さん「おとっつぁんとの会話で、息子はバカにはしていないんですよね。
悪い子ではないと思います。演じる際にはかわいげが大事だと思います。」
ここから、「教える」ことについて話題がかわり。
竹本先生「"怒る"のではなく、"叱る"ことが大事。また人に憧れる気持ちも大事。」
吉坊さん「師匠が着替えをしていて、すごく自然な所作で着替えを手伝う兄弟子
を見ると、すごいなぁと思いますね。」
竹本先生「分かります。講習授業では、助手の動きがとても大事なので。」
落語家と料理人の先輩&後輩にもまだまだ共通項がありますね。
今回の落語食堂はここまで!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回の落語食堂もどうぞお楽しみに!
くわしいレシピはこちらです。