「オカンの嫁入り」撮影日記 その10
■ 1月17日:ロケ
今まではずぅっと太秦のセット内での業務でしたが、今日は唯一のロケ地撮影となりました。ロケ地は滋賀県、守山市にある県立成人病センターの休館。
入院中のオカンに月子が前の夜に研二と一緒に作ったでお弁当を届けるというシーンの撮影。
お弁当を一からロケ地で調理することは設備的にも、時間的にもできないので、前日から学校で担当の職員が仕込み、その日にパックしました。それらの具材を当日ロケ地で盛り付けることにしました。
入院している「オカン」に届ける弁当ということで中身をどうするか、ということを担当の清水先生はとても気にしていましたが、そこはむしろ元気いっぱいの病人なので、まったく気にせず、作って欲しい、と監督から言われ、季節をしっかりと出した実に美味しそうなお弁当が作成されました
こんなお弁当をいただけたら「オカン」も嬉しいですよね
弁当箱の蓋を開けたときにカメラの寄りがあるということで、本番ギリギリまで盛り付けなかったので、盛り付けの時は最高の集中力が要求されました。 しかも、メイキング映像のカメラが寄りで撮影しているので、さらに集中力が増したようです。
盛り付け作業の最中から、役者の方々、製作スタッフの方々が出たり入ったり、感嘆の表情で仕上がっていく弁当を覗いていかれます。撮影後は、多くの製作スタッフが準備室にやってきては試食し、絶賛していました。
この完成したお弁当は映画の正式PRチラシにも使用されました!!