PROFESSIONs No.116 三つ星店での学びを地元九州で昇華
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今回ご紹介するのは、『オーグードゥジュール メルヴェイユ 博多』シェフ小岸 明寛さん。
『地元九州の食材に刺激され、常に湧き出る創作のアイデア。白紙の状態で一流の技術を学べたからこそ、前衛的な独自路線を追求できた。』
食べたことのない料理づくりに挑戦。未知の世界に強く惹かれていた。
佐賀県の南端、海と山に囲まれた太良町に生まれ、自然と戯れて育った少年時代。両親が共働きだったことから始めた料理が好きになり、中学生の頃には料理人を志すようになっていた。
高校に入ってからも、料理熱は高まる一方。料理を扱うバラエティ番組にのめり込み、食べたことのないフランス料理やイタリア料理を自宅でつくろうとチャレンジしていた。「まだ地元で料理用のハーブも売っていなかったんですよね。だから園芸店に行って、バジルやローリエ、タイムなんかの種を買ってきて育て、料理に使うんですが、なんせ食べたことがないので、正解がわからない(笑)。ただ、使ってみたらどうなるのか、未知のものにものすごく興味がありました」・・・本編を読む
profile.
佐賀県出身。佐賀県立鹿島高等学校を卒業後、大阪の辻調理師専門学校に進学。辻調理技術研究所を経て、辻調グループのフランス校へ。2000年に卒業後、東京・恵比寿の『シャトーレストラン タイユヴァン・ロブション』に就職。約4年間の修業を経て渡仏。パリの三つ星店『アランデュカス・オ・プラザ・アテネ』や『ピエール・ガニェール』に勤務するかたわら、休暇中にはスペインやモナコ、ニューヨークやスイスでも研修。念願だったフランス中南部『ミシェル・ブラス』での研修も果たす。帰国後、2005年の『ピエール・ガニェール・ア・東京』開業に尽力。2007年に北海道洞爺湖町の『ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン』で働き、2015年から福岡のフランス料理店『オーグードゥジュール メルヴェイユ 博多』でシェフを務める。