和食WEBマガジンWA・TO・BI 日本料理のことば「おこわ(御強)」
『あまから手帖』による料理人のための和食専用ウェブマガジン「WA・TO・BI」では、最新の調理技術、大切にされてきた古い仕事、生産者による食材紹介、日本の酒のこと、うつわの知識、雑学など、日本料理にまつわる旬の話題が日々更新されています。
●WA・TO・BI
https://www.watobi.jp/
辻調はそのなかで、「日本料理のことば」を担当し、月に1度「へぇ~」と思える語源由来を紹介しています。
2023年11月のテーマは「おこわ」。
おこわは、もち米を蒸したものです。漢字で書くと「御強」。元は「強飯(こわいい)」と呼ばれていましたが、室町時代の宮中の女官たちが「お」を付けて後ろを省略したようです。そして、その異名の方が一般化して定着しました。おこわは、寒くなってくると食べたくなるご飯物の代表です。今回は、強飯の成り立ちを紐解きながら、女房たちの独特な言葉を紹介しています。
●コラム● 日本料理のことば ―おこわ【御強】
https://www.watobi.jp/word/4954.html(※無料記事)
今回から、料理のレシピが独立! 文字だけの作り方紹介ではなく、プロセス写真と料理ポイントも追加されて、より分かりやすくなりました。撮影は東谷幸一さん、聞き書きはWATOBI編集長の中本由美子さんです。
●レシピ● 百合根と帆立のおこわ
https://www.watobi.jp/word/4956.html(※閲覧には会員登録が必要です)
紹介するおこわは、「百合根と帆立のおこわ」。晩秋にぴったり!
(撮影:東谷幸一さん)
料理の担当は、日本料理の岡本健二先生です。こちらの連載では初登場です。
勢いよく上がる湯気。寒い季節を象徴していますね
助手をつとめてくれたのは小川雅史先生。期待の若手です。
次回も岡本先生&小川先生コンビでお送りするのでお楽しみに。
具は百合根と銀杏でシンプルに。
隠しポイントは、帆立貝の旨みを潜ませた酒塩です。
蒸したもち米は、それ自体に甘みがあって、弾力はモチモチ。持ち味を生かすため、醤油は使わず、酒塩を使いました。
適宜水分を足しながら蒸し上げるのは、おこわ特有
蒸したもち米を酒塩にドボン。この具合にも調理のポイントがあります。
シンプルに見えて、ポイントがたくさんあるおこわの作り方を、写真とともにぜひご覧ください。