12か月の彩り和菓子 【辻日本料理マスターカレッジ】
11月7日の外来講習をレポートします!
和菓子強化週間の仕上げは亀屋萬年堂の長野祐治先生の講習です。
長野先生は京都の老舗和菓子匠で修行され、吉祥寺にお店を構えていらっしゃいます。
ただし一般店とは違い、予約をしないと買えないのです。
茶道、煎茶道では、茶事のテーマに合わせてお菓子を作るので、作り置きはしないとのことです。
先生の手にかかるとあっという間に美しい和菓子が仕上がっていきます。
まずは練りきりの「菊」。
きんとんの「咲分(さきわけ)」。
練りきりの「寒紅梅」。
押し型を使って「桜」。
道明寺粉で「関西風桜餅」。
練りきりで「落とし文」虫が葉を丸めた様を模しています。
練りきりの静かな水面をイメージした「広沢」。
練りきりで「亥の子餅」10月初めの猪の日にこたつを据え、炉に火を入れるという風習から、
火の用心の意味を込めて水を司る猪の子どもを模しています。
猪は多産でもあるため、子孫繁栄を願う意味もあります。
薯蕷饅頭の「織部(おりべ)」古田織部の考案した織部焼の模様をつけています。
練り切りの「竜田川」。
奈良の竜田川の紅葉を模しています。
干菓子も雲片、すはま生地、落雁(落雁)で季節を表します。
最後に交代で教檀に上がり、直接ちまきをご指導いただきました。
美しい仕上がり!長野先生、本当に有難うございました!