【ビバ!!ベバレッジ】グラスの中の絹糸
今回は、前回のワインの話に引き続き、グラスの形状によるシャンパンの楽しみ方や、お店でのシャンパンの注文の仕方についてお話をさせていただきます。
ご存知の方も多いとは思いますが、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインです。
決められた製法に従って、この地域内でつくらなければ、シャンパン(シャンパーニュ)の名を名乗れないことになっています。
発泡性ワインのシャンパンは、フルートグラスやクープグラスによく注がれます。
(左)フルートグラス
(右)クープグラス
一般的に、クープグラスは、結婚披露宴やパーティー等、一度に大勢の人に提供する場合に使うグラスです。
少量を早くグラスに注ぎきることが出来、またグラスの口が広がっていることから、香りが立ち易くなっています。
一方で、フルートグラスは縦長の形状をしており、シャンパン特有のきめ細やかな泡立ちを見ることが出来ます。
シャンパンは液体に炭酸ガスがよく溶け込んでいるので、一つ一つの泡が小さく連なりあって、グラスを横から見たときに、一本の絹糸の様に見えます。
飲んで楽しむだけでなく、その絹糸の様な泡の動きを見て楽しむことも出来ます。
これは、他の炭酸飲料の様な荒い泡立ちでは見ることが出来ません。
また、口がすぼんでいて空気と接する面が少ないため、味や泡立ちを長持ちさせられます。
(左)グラスに入ったシャンパン
(右)グラスに入った炭酸飲料
食事をする為にお店に入って、ワインの注文をするときに困ってしまうことはありませんか。
そんなときはお店の方に相談するのも一つですが、前菜からデザートまでシャンパン一本で合わせても間違いではありません。
中でも辛口のシャンパンは万能です。
シャンパンそのものを飲んで楽しむだけでなく、おつまみや料理はもちろん、フルーツやチョコレート等の甘いものと合わせることも出来ます。
シャンパンを飲む機会がありましたら、飲んで楽しむだけでなく、グラスの中の絹糸の様な泡立ちも一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。