【おやつ!おかし!和菓子!】いろどり氷
<【おやつ!おかし!和菓子!】ってどんなコラム?>
●いろどり氷●
濱田:上元先生、今日は何を作ってるんですか?
上元:ああ、これ?名づけて「いろどり氷」だよ!和菓子の世界では「艶干(つやぼ)し錦玉(きんぎょく)」と呼ばれるお菓子。あとで、お抹茶と一緒に頂こうと思ってね。
濱田:そういえば、このコラムでは、まだ紹介してないお菓子じゃないですか?
上元:そうか。じゃ、今回は、このお菓子を作ろうか!
濱田:でも......、艶干し錦玉って、一般の人には、あんまりなじみがないお菓子かもしれませんよね。どんなふうに説明すると、分かりやすいですかねぇ?
上元:甘い砂糖液を寒天で固めたものが「錦玉羹(きんぎょくかん)」。別名、「琥珀(こはく)羹」や「琥珀糖」ともいうよね。この錦玉羹を常温でしばらく乾かして、表面の砂糖を再結晶化させたものが「艶干し錦玉」で、「干し琥珀」ともいう。こんな感じで分かってもらえるかな。
立嶋:「乾かす」ことを「干す」っていうから艶干し錦玉。茶道の干菓子によく使われるよね。外はシャリッとしてるけど、中はプリッとしてて、寒天ゼリーのままの食感が面白いお菓子だね。
濱田:あと、日持ちするのもうれしいですね。
立嶋:リキュールなんかで味つけして、いろんな味を作ってみても面白いかもね~。
上元:色をつけたり、型で抜いたりして、いろんな季節感を表すことができますね。
濱田:そろそろクリスマスも近いし、ツリーや星の抜型があれば、和風のクリスマスも演出できますね!
上元:よし、今年のクリスマスは「艶干し錦玉パーティー」しよか!
濱田:いいですね!
立嶋:でも、普段、和菓子を作ってると、やっぱり、クリスマスはケーキが食べたいなぁ......(汗)
上元&濱田:ですよね~(笑)