【おやつ!おかし!和菓子!】ういろう
<【おやつ!おかし!和菓子!】ってどんなコラム?>
●ういろう●
濱田:うーん、うーん......。
立嶋:どうしたの?濱田先生。
濱田:今回は「ういろう」を紹介するんですが、語源がよくわからなくて......。
立嶋:なんだ、そんなことか!
濱田:そもそも、変な名前ですよね。漢字だと「外郎」って書きますし。
立嶋:よし、じゃあ、上元君、答えてあげて♪
上元:あ、はい。急な、むちゃブリ、ありがとうございます(笑)。では、少し長い話になるけど......
説明しよう! シャキーン
濱田:出ましたね(笑)!そもそも、お菓子の外郎は米粉と砂糖をこねて蒸すお菓子で、名古屋のものが有名ですよね。
上元:そうだね。でも、実は「外郎」は、もともと中国の官職名。正式には礼部員外郎(れいぶいんういろう)という官職で......あ、この役職名の読み方はいろいろあるみたいなんだけど......、それで、この職に就いていた人が、元(げん)が滅亡したので、九州の博多に亡命してきたんだって。そして、この人の子どもが室町時代、京都で痰を除いたり、口臭を消したりする薬を売り出したんだ。この薬は、父親の元の役職名から「外郎」と呼ばれるようになったんだって。よく効く薬として日本中に広がったらしい。
濱田:ふむふむ。
上元:そして、時代は流れて江戸時代。この薬「外郎」を飲むときの口直しとして、米粉と砂糖をこねて蒸したものが食べられるようになった。
濱田:なんだか、近づいてきましたね!
上元:もう少しだよ!しかも、当時、薬の「外郎」の形状は黒い丸薬で、口直しのお菓子の砂糖にも黒砂糖を使ってたんだって。
濱田:と、いうことは?
上元:そう、薬の外郎と、このお菓子は見た目そっくり!!
立嶋:そこから、このお菓子が「ういろう」と呼ばれるようになったということやね。まあ、諸説あるみたいだけど。
濱田:長い道のりでしたねぇ。
上元:ばんざーい!ばんざーい!
立嶋:今期最後のコラムにふさわしく、なんだか謎の達成感が生まれたね(笑)。