【半歩プロの西洋料理】 イタリアンでホームパーティー
登場人物{親方と弟子たち(二等兵、セレブ、びじん)}
セレブ&びじん: 親方、突然なんスが、私たちイタリア料理のホームパーティーをしたいんです。
親方 : ふ~ん、楽しそうやな。それで?
セレブ: で、相談なんスけど、参加しません?つーか、手伝ってくれませんかぁ?
親方 : はぁ?手伝えってぇ?
二等兵: 俺は手伝うよ。役に立つ男やし。
びじん: メニューって何からどう考えたらいいんですか?私たち、レパートリーが豊富すぎて選択するのに迷ってるんですよ。
親方 : えっ?レパートリーが豊富すぎる?例えば何よ?
セレブ: 例えば、ボンゴレのスパゲッティとペンネのゴルゴンゾーラと・・・それから、えっと~、ペスカトーラにカルボナーラ、それにリゾットでしょ。
二等兵: 俺はピザもできるしな。
親方 : おいおい、待ってくれ。豊富なレパートリーって?
びじん: まだあります。マカロニグラタンとドリアもあります。
親方 : 粉モンばっかしやないか。それにドリアとマカロニグラタンってイタリアンや無いのもあるし。おいおい、情けないわ、俺は今まで何を教えてきたのか。
セレブ: でも、大阪人やから粉モンは絶対スよね。
親方 : まず、パーティ-をするには基本的な考え方を整理せんと。食べたいものばかし羅列したってあかん。
■ パーティの目的は? 誕生日とか記念日とか。
■ パーティーの形式は? 着席か、大勢なら立食か。あるいはティーパーティーや、カクテルパーティーか。ランチなのかディナーなのか。
■ 招待客は? 年齢、性別、職業、趣味や生活の様子など。
■ メニューは? オードヴルは温かいの?冷たいの?何品つくるの?パスタは必要?メインは魚or肉?それとも両方?デザートはどうする?食器類、酒、花、音楽などのコーディネートも考えて、もちろん季節感や予算、設備や自分達の能力も考える。
市販の製品を上手に組み合わせるのがポイント。また、前もって作り置きが出来て、温め直すだけ、盛り付けるだけで完成する料理を考えると、当日はバタバタせずにお客さんと一緒に参加ができる...などなど段取りを考えるねん。手順ちゅうもんがあるやろ。
セレブ: なるほどなるほど。さすがっスよね。
びじん: だから親方!一緒にしましょうよ。ねっ。
親方 : 「ねっ」って。あのな。俺の言ってること分かるかぁ?手伝ったら意味ないやろ。
セレブ: でも、お手本がないと。それにプロっぽくカッコよくしたいし。
二等兵: 俺は手伝うよ。役に立つ男やし。
親方 : 休日はゆっくりしていたいねんて。そっとしといてくれよ。
弟子たち:だから、パーティーでくつろいでくださいよ。お願いしま~っス。
親方 : 君らなぁ。ったく、見てるだけやで。
二等兵: 俺は手伝うよ。役に立つ男やし。
と言うことで、4~5名程度の着席してのイタリアンホームパーティーを開催することと相成りました。当日は、市販のものとホームメイドのものをミックスさせた料理を、大皿から取り分けて食べることにします。
<パーティーのメニュー>
前菜 : 生ハム、サラミ、チーズ、オリーブ、ピクルス、白いんげん豆とたこのサラダ
パスタ: ※ラザーニャ
肉料理: ※スペアリブの煮込み、じゃがいものピューレ添え
デザート:※パンナ・コッタ、マチェドニア添え、ズッパ・ロマーナ
パン : フォカッチャ、グリッシーニ
ワイン: ソアーヴェ・クラシッコ
以上のメニュー中から、
パスタ: ※ラザーニャ
肉料理: ※スペアリブの煮込み、じゃがいものピューレ添え
デザート: ※パンナ・コッタ、マチェドニア添え
の作り方をご紹介します。
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