【好吃(ハオチー)!中国料理】実りの秋のアジアンスイーツ
食べ物がおいしい素敵な季節〔秋〕がやってきました。秋は、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・などと言われますが、私はやっぱり「食欲の秋」が一番に思い浮かんでしまいます。
秋の食材といえば、おいしいものがたくさんあるのですが、今回は「実りの秋」という事で、お米を使ったデザートを紹介したいと思います。少しひねって、お米といってもただのお米ではなくて古代米を使い、おいしくて身体にもやさしいデザートを2種類紹介します。
さて、古代米とは野生稲の特徴を受け継いでいる米を言い、赤米、黒米、緑米などが代表的なものです。実がつくまでに日数がかかり収穫量も少ないのですが、生命力が極めて強く、荒地などでも丈夫に育つのが特徴です。
その中でも黒米は玄米の部分が黒色で、その色素にはアントシアニンというポリフェノールの一種が含まれており、視力増強や肝機能の強化の作用があるとされています。また、ビタミン、ナイアシン、鉄、カルシウム、マグネシウムなど現代人に不足しがちな栄養分が多く含まれています。
また、中国では旧時、滋養品として皇帝に献上されていました。日本ではおはぎの起源でもあり、古くからお祝いの米として珍重されていたという説もあります。
写真左が黒米、右が白米に黒米を3割程度混ぜて炊いたもの。お赤飯のように赤くなり、黒米のもちもちとした食感と黒米独特の香りがクセになります。
一品目は、この黒米を使った「黒米のココナッツミルク」を作ります。
さらに最近では、古代米に麦、アワ、キビなどをブレンドした雑穀米もブームになっています。五穀米や十五穀米などはよく耳にするのではないでしょうか。スーパーを覗いてみると、玄米や五穀米など様々なメーカーから出ています。メーカーによってブレンドされているものが微妙に違うので、いろいろ試してみて自分好みの雑穀ブレンドを探してみるのも良いのではないでしょうか。
今回使用する十五穀米には、先ほど挙げた赤米、黒米、緑米に加えて、もちきび、もちあわ、ヒエ、タカキビ、アマランサス、発芽玄米、押し麦、丸麦、もち麦、はと麦、もち玄米、もち白米が入っています。
写真左が十五穀米、右が白米に十五穀米を3割程度混ぜて炊いたもの。もちもち、プチプチ、いろんな食感がします。
という事で二品目は、「黒米のココナッツミルク」と同じ材料で、分量を少し変更した十五穀米バージョンの「十五穀米のココナッツミルク」を作りたいと思います。
ちなみに、これらの料理を選んだ理由は、とにかく今私の中での大ブームが雑穀米だからです。秋で旬のものというテーマだったのであれこれ考えたのですが、ありきたりのものではおもしろくないな、と悩んでいると、「実りの秋」というフレーズが頭の中に浮かび、「あっ!米だ!」と思い、米といえば雑穀米しか思い浮かびませんでした。
もちろん、自宅では十八穀米を混ぜたご飯を炊いています。最初は白米に黒もち米だけを混ぜたご飯を炊いていたのですが、だんだんハマってきて、 今では十八穀米にさらに黒もち米を加えたものを土鍋で炊いています。ご飯がうっすらと赤く染まり、全体的にもちもち、プチプチといろんな食感が楽しめ、身体もきれいになる気がしてとってもおいしいです。夕食にはもち米に雑穀米を混ぜたお餅をついて食べたり、朝食には7種の雑穀入りの食パンを食べたりと、とにかくハマっています。いつまで続くかわかりませんが・・・。
身体に良いので、これからもいろいろ工夫して続けていきたいと思います。また、機会があれば雑穀米などを使った簡単でおいしい中国料理を紹介したいと思いますのでお楽しみに!!
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