【半歩プロの西洋料理】フランス人もパスタがお好き!?
約2年間のフランス校勤務を終えてから、もうすぐ半年です。
バカンスではヨーロッパ各地を回り、様々な体験をする事ができました。
そして一番記憶に残ってることは、フランス現地でのレストラン研修です。
私が研修したのはフランスのグルノーブル近郊にあるレストランでした。
短い期間でしたが、とても貴重な経験を得ることが出来ました。
レストランで働くのはもちろんですが、オフの日も充実させようと様々な観光地に行き、名物料理や名産品を食べて回りました。
グルノーブルはフランス校のあるリヨンから車で2時間、夏はトレッキング、冬はウィンタースポーツが盛んな街です。
グルノーブルの街の風景 グルノーブルといえばロープウェー
そんなグルノーブルの食の名産品と言えばクルミなのですが、それだけではありません。
隣町ではシャルトルーズというお酒やブルー·ド·ヴェルコール・サスナージュというブルーチーズが有名です。
料理では、グラタン·ドフィノワ(gratin dauphinois)というものが名物料理で、ジャガイモと乳製品を使っています。
ドフィノワとは「ドーフィネの」という意味で、1300年代以降、グルノーブル周辺一帯がドーフィネ地方と呼ばれていることに由来します。
このあたりの特産品である乳製品をたっぷり使います。
今回はグラタンではなく、ラヴィオル·デュ·ドーフィネ(Ravioles du Dauphiné)という料理を紹介します。
日本ではあまり馴染みの無いドーフィネ地方の郷土料理ですが、現地ではとてもポピュラーです。
名前からわかる通り、ラヴィオリを使用します。
ラヴィオリとは詰め物入りのパスタのことで、イタリア料理によく登場しますが、実はフランスでもよく食べられます。
スーパーではたくさんのラヴィオリが売られており、フライパンで5分炒めるタイプのものや、お湯で2分ゆでると完成するものなど様々です。
2分ゆでのタイプ フライパンで5分炒めるタイプ フランスの市場で売られている様々なラヴィオリ
ラヴィオリの詰め物にも様々なものがあり、塩味のものはもちろん、デザート用のラヴィオリも存在します。
研修先で提供していたデザートラヴィオリ。詰め物はパッションフルーツのピューレ
イタリア料理のようにたっぷりのお湯でゆでてソースと絡めて食べたり、サラダの具としてたべたり、グラタンにして食べたりと調理法は様々です。
ドーフィネ地方の名物料理が揃うレストランで食べたGratin de ravioles aux écrevisses(グラタン・ド・ラヴィオル・オ・ゼクルヴィス)ラヴィオリのグラタン、ざりがに風味
今回はラヴィオル·デュ·ドーフィネを作り、それをグラタン仕立てにしました!!
まだまだ寒いので、これを食べて温まってください!