【菓子まし娘のお菓子講座】ってどんなコラム？
菓子まし娘の カンノーリ・アッラ・シチリアーナよもやま話

＊作り方の方程式＊

パスタ（生地）＋リピエーノ（詰め物：リコッタチーズのクリーム）＋果物の砂糖漬け＝カンノーリ・アッラ・シチリアーナ

夕子（以下Ｙ）：皆さん、コーヒーはいかがですか？ 今日はエスプレッソを用意しましたぁ！！
濃い目のコーヒーにも負けないお菓子もありますよo(^▽^)o カンノーリ・アッラ・シチリアーナです。さぁさぁお茶の時間にしませんかぁ（＾Ｏ＾☆♪

典子（以下Ｍｉchi）：わぁ***カンノーリ！いただきま～す♪ そういえば、３年前にシチリアに行ったなぁ。車で一周旅行！シチリア島にはいろんな食材や料理を求めて行ったけど、中でもカンノーリの本場の美味さには驚いた。
シチリア島はゴッド・ファーザーやニューシネマ・パラダイスなど、数々の映画の舞台に なるような美しい島なんです。フワッと口溶けのよいクリームの味、シチリアの風に吹かれて(^^)ノ ......お！！これもまた、美味！！

美貴（以下Ｍｉ）：いいですね～、カンノーリ！揚げてるしクリームもたっぷりだし重たそうな見た目なのに口に入れると軽っ☆って初めて食べた時にはそのギャップに結構驚きました。 秘密は何なんでしょうね。
本場シチリアでは羊乳製のリコッタチーズで作られていて、コクがあるのにさらっと食べられる！私も本場シチリアで食べたいなー。
生地を円筒状に調理するために、今回は家庭でもできるようにアルミ箔とオーブンペーパーを使って紹介されていますが、本来はサトウキビの茎が利用されていたんですよね。

麻紀（以下Ｍ）：生地は学校ではパスタマシーンを使って伸ばしているけど家に無いもんね！ひとつずつ手伸ばしで愛情かけて！
お菓子に使われているこのマルサラ酒はシチリアの特産品！糖度の高い白ぶどうからワインを作って、これにアルコールや濃縮果汁などを加えたものなのね。ポルト酒、シェリー酒、マディラ酒などと並んで酒精強化ワインと呼ばれているよ。 シチリアの西端にあるマルサラ市が発祥なんだけど、実はこの地にもともとあった白ワインにイギリスの商人がアルコールを加えて新しいタイプのマルサラワインを作ったのが大好評を博したというお話があったりなかったり、、、熟成期間が長ければ長いほど甘口になるみたい！
グビッ。うぅ～～ん、いい香り☆

Ｙ：麻紀先生！まだカンノーリも食べていないのにマルサラ酒飲んじゃいました？？お茶の時間で皆さんをお呼びしたんですけどぉ......でも、美味しいですよね！甘口で！カンノーリにこのお酒が入ると香りも増して、最高♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪
麻紀先生！雰囲気出すために、ゴットファーザー見ませんか？ドンの暗殺シーンではこのカンノーリに毒を盛っているんですよ！　シチリアでは昔から親しまれてきたお菓子だから、ふと気を抜いて、食べてしまったんでしょうね！ 今回のカンノーリには毒なんて入ってませんよ！愛は詰ってますが......

Ｍ：だってこのマルサラ酒、甘口だからデザートとも相性抜群なんだもん！ボン・マリアージュってやつね☆ ってかさ、映画見る前に暗殺の種明かしされたらちっとも面白くないじゃーん。こらっ！！