【菓子まし娘のお菓子講座】ブリオッシュ・ド・サン=ジュニ
菓子まし娘のブリオッシュ・ド・サン=ジュニよもやま話
*作り方の方程式*
パータ・ブリオッシュ+クレーム・フランジパーヌ+プラリネ・ルージュ=ブリオッシュ・ド・サン=ジュニ
知恵美(以下C):この赤いプラリネが手に入ったので、今日はブリオッシュ・ド・サン=ジュニを作ります!以前にもこのプラリネの話は出てきましたよね。この赤いプラリネを手で作っている人がいる!(フランス校の外来講師)と聞き、写真を見てびっくりでした。気が遠くなる話ですね・・・
亨子(以下K):そぅ~!!このお菓子というかパンをフランスで食べたな。はじめ見たときは何この色って思ったけど。これを使ったタルトもあったりするよね。確かこのパンはローヌ・アルプス地方の街ロアンヌのパティスリー・プラリューのスペシャリテだったかな。チョコレートも有名でカカオ豆を焙煎してチョコレートも作っているところです。赤いプラリネは日本にも数年前から入って来てますね。
麻紀(以下M):へぇ~日本でも手に入るようになったんだ!確かにすごい色なので初めてパンに入っているのを見た時はビックリ!!で、その次の衝撃はあまりのおいしさにビックリ!!!で、極めつけはタルト生地の中に溶けたプラリネ・ルージュが入っているのを見た時Σ(゜ロ゜;)!!このビジュアルは日本では考えられない感じ。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン、プラリネ・ルージュって日本風のものに置き換えると・・・ピーナッツの周りに甘い砂糖の衣がかかってるやつ。う~ん。伝わらないかなぁ。日本では砂糖の衣(糖衣)がかかってるものって他に何かあるかしら?フランスにはいろいろありますよね!?知恵美先生。
C:ありますね~。一番よく目にするのはドラジェですよね。他にパート・ド・フリュイ(フルーツの果汁を固めたもの)をシロップにくぐらせて乾燥させたり、フリュイ・デギゼといってマジパンを丸めて同じようにシロップくぐらせたり。プラリネも今回の赤やピンク、メジャーなキャラメルもあります。アーモンドの代わりにほかのナッツでも糖衣をかけたものは、おいしいね!お菓子の飾りにも使えるし!
K:実はこの夏に自家製プラリネ・ルージュ作りましたよ!!簡単そうでちょっと難しい~ 何がって糖衣のシロップが上手く(全体に均一に)かからないのが。それと市販のような色にするのも・・・2種類の色(ピンク、赤)を色合いを見ながら加えて近づけてつくったけど。まさか今回手作り?
C:えっ?違いますよ~・・・頂き物です。でもこのパンはオレンジ色より赤!!って感じですね。サヴォワの国旗の赤をイメージしている!?なんて話もあるんですよ。スイスの旗とよく似ています。フランスは地方の文化をとっても大切にしていてブルターニュにも、ピレネーにもその地方の旗がありますよね。にしても、亨子先生プラリネ作ったってすごくない?
M:(小声で)ねぇ知恵美先生、亨子先生はどんな経緯で作ろうと思ったんでしょうかね?確かこの前のオレンジケーキの時はオレンジピールを手作りしている話をしていましたよね?何を目指しているんでしょうか?亨子先生の頭の中を覗いてみたいですね。なんて。亨子先生に聞こえちゃいますね((^┰^))ゞ
私がいたレイリュー村のパン屋さんのはブリオッシュ生地にプラリネ・ルージュを混ぜ込んで焼いただけのものだったんですが、これが絶品で!このパン屋さん、有名店でもなんでもなくて素朴な村のパン屋さんなんですけどバゲットも超おいしくて私たちの中では人気店でしたね~。最初に出会ったパン屋さんがここだったのでフランスのパン屋さんってほんとにおいしいんだぁ~♪って思ってたら隣町のパン屋さんが残念な感じで。。。あっ今回のはクリームも入ってるんですね!しっとりしてておいしいーー(⌒¬⌒*)モグモグ
K:私?ん~・・・。って言うか、全て可愛い学生達の為ですよ!!講習の中で使われる副材料を作るという・・・さて、さて、ブリオッシュ生地はシュトロイゼルのときに知恵美先生が紹介してますね。さてはブリオッシュ生地のスペシャリテですか?シュトロイゼルはクリームと一緒ですごくおいしかった!!また食べたいな・・・あら本当。私が知っているのは生地とプラリネ・ルージュのシンプルなものだけどこちらにもクリームが入っていておいしい~!!フランジパーヌのクリームね。クリームを塗った後とじ目が裂けないように注意が必要ね。
C:私、ブリオッシュ大好きです。でも、何か巻いてあるほうがいいです!チョコとかくるみ、レーズン・・・フランジパーヌおいしいでしょ!?ブリオッシュの生地はやわらかいのでしっかり冷やしてから巻いて閉じてください。巻いたものをカットするときも、欲張って大きいと焼き上げた後、型からはみ出ちゃうので気をつけてください!!って、私の笑えるぐらい盛り上がってましたけど・・・余ったら、アルミのカップとかに入れて1個ずつ焼いたらOKです。では、ではプラリネでも作ってみますか!?
<このコラムのレシピ>
ブリオッシュ・ド・サン=ジュニ