「ウィーン研修日記」 Adolf Loos アドルフ・ロース
どうも。田中です。
以前に、「自然界に直線は存在しない」でおなじみの建築家兼画家のフンデルトバーッサー氏を紹介しました。
今回も有名建築家の方を紹介します!
「装飾は罪悪である」
そう言ったのは、チェコ生まれの建築家、アドルフ・ロースという人の事です。
そうですか・・・・罪悪ですか・・・・。
アドルフ・ロースは、シンプルな建造の近代合理建築の始祖であると言われています。
そんなアドルフ・ロースの有名建築物といえば、まずはこちら・・・
ミヒャエル広場の角地に建つ建物。ロースハウス!
1910年に着工しましたが、当時ウィーンのゴージャスな建築とは異なる装飾のない外観に非難が集まったため、工事中止命令が出たそうです。
でも、翌年には、建築許可が出たそうで、無事(?)完成!今は銀行として使われてます。
今の時代の人間から見れば、充分ゴージャスな気がしますが・・・・。
お次はこちら!
マンツ書店です。
デーメルの横に建つ王室御用達の書店です。
度重なる改装によって当時の面影はだいぶ減ってしっまたようですが、ロースが設計した、入り口とウィーンドーは今も健在!
高級店のひしめく、コールマルクトに立ち並ぶ姿は存在感満点です!!
そして、こちら・・・
こちらは、クニーシェメンズアウトフィッターズ・・・高級紳士服ブッティックです!
1913年着工。重厚感のある黒い花崗岩が特徴的です。
こちらは、グラーベン通りにあります!
さらに・・・・
こちらは、ロースアメリカンバー!
100年も前に作られた社交場ですが、今もなお人気のバーとして健在です!!
シュテファン寺院から、歩いて3分位の所にあります。
工事中止命令が出たりと、様々な苦難を乗り越えて建てられた建築物。
文化や伝統を守る事はもちろん大変なことだと思います。でも、それと同じように、新しい時代を切り開いていくことも大変な事だなと改めて考えさせられた、アドルフ・ロース氏の建築でした。
では・・・
装飾は罪悪です・・・・・。