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"グレーテル"のスタジオから【皇帝ネロの雪のデザート】

グレーテルのかまど
テレビ

2024.08.27

8月26日放送の「グレーテルのかまど」は、いかがでしたか。

今回の、グレーテルが残したメッセージは
「盛り盛りの 映え映え!」



今宵ひもとくのは、「皇帝ネロの雪のデザート」です。

古代ローマの暴君として知られた第5代皇帝ネロ。
そのネロが愛したといわれるのが「雪のデザート」です。
今回は、古代ローマを舞台にした漫画で知られる、漫画家で文筆家のヤマザキマリさんが
ネロをイメージして描いてくれた絵をもとにスイーツを再現します。

レシピ指導は秋元慎治先生



助手は堀越花依先生のさわやかコンビ。



古代ローマでは、夏にアルプスから運ばせた雪をデザートにして楽しんでいたそうです。
皇帝ネロも雪を使った夏のデザートを楽しんだはず。
そこでヤマザキさんが描いたのは、果物を豪華に盛りつけた雪のデザート。
使う果実は種や実が多いものばかり。
イチジク、ぶどう、ザクロなど、種や実が多い果実は、
子だくさんや豊穣のシンボルとして重宝されていました。

これが、ヤマザキさんがネロをイメージして描いた「雪のデザート」。



今回はオリジナルのシロップを2種類作ります。
まずは、ザクロ。



ザクロは、中の種を取り出すときに真っ赤な汁が盛大に飛ぶので注意が必要。
慎重に皮を剥き、水の中で種がつぶれないようにはがしていきます。



種を上手に取り出したら、浮いてきた薄い表皮を取り除き、流水で丁寧に洗ってミキサーにかけます。



ミキサーから取り出したらザルでこして鍋に入れ、はちみつを加えて火にかける。
古代ローマの時代、まだ砂糖はなかったので、
甘味には、はちみつやフルーツそのものの甘さを使っていました。



鍋が沸いてきたら火を止め、ローズウォーターを入れる。
これによって、香りがなんともゴージャスになるんです。
ボウルに移して密着ラップをし、冷やしたらザクロのシロップの完成!

つぎにイチジクのシロップ。



イチジクは四等分にして皮を剥き、鍋に。
ここに、白ワイン、はちみつ、レモンスライスを加えて火にかけて煮詰め、
こちらもボウルに移して密着ラップをし、冷やしたら完成です。



ヤマザキさんによると、暴君として悪名高いネロは、実は、繊細かつ感受性も豊かで、
知性も教養もある人物だったのではないか、と。
現在、発掘作業が進められているネロが建てた「黄金宮殿」も、建造物としての素晴らしさだけではなく、
快適に過ごせる仕掛けや演出を施したエンターテインメント空間だったようです。
ネロにとって、食卓もそうしたエンターテインメントの延長だったのかもしれません。

さて、シロップ作りの次は、盛りつけ用の果物を芸術的な飾り切りに!
ということで、ネロらしく凝ったものに仕上げてみましょう。
イチジクはペティナイフのきっ先をギザギザに入れると、こんなふうに切れます。



ぶどうは、花びらのように。気の遠くなるような細かい手作業。



これで、盛りつけ用の果物の飾り切りも終わったので、いよいよアルプスの雪を!
このかき氷機で、雪を作ります。



かき氷をたっぷり削ったら、ブドウの葉っぱも使って、
果物の飾り切り、そしてザクロの種を芸術的に盛りつけて完成です。



シロップは、最初に作ったザクロとイチジクのシロップ。それに、練乳の3種類で。



暴君として知られてきたネロ。でも実は、芸術を愛し、
人々を楽しませることで国を統治しようとしていた皇帝だったのかもしれませんね。

「皇帝ネロの雪のデザート」のレシピはこちら


月曜日の夜は、「グレーテルのかまど」をお楽しみに!
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「グレーテルのかまど」https://nhk.jp/kamado
毎週月曜日放送 22:00~22:25(NHK Eテレ)
【再放送】翌月曜11:05~11:30(NHK総合)、翌水曜15:10~15:35(NHK Eテレ)
★「グレーテルのかまど」過去放送分の裏側やレシピはこちら↓
https://www.tsuji.ac.jp/hotnews/cat621/cat709/index.html
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