「みをつくし料理帖」撮影裏話 ②
さて、「みをつくし料理帖」撮影裏話②です。
今回はロケ収録とオープンセットでの撮影の模様をお伝えします。
そもそもこういったドラマ、あるいは映画の撮影は時系列的にシーンを撮っていくのではなくて、バラバラなんですね。
それを後で監督が時系列に編集していくのです。
ですからしっかりと台本を確認しながらでないと次のシーンがどこなのかがわからなくなります。
ロケ収録やオープンセットは雨に降られたりしますと別日になり、
その分撮影スケジュールに変更が生じるので大変です。
今回の撮影では幸いそのようなことはなかったのですが、
そのかわりものすごい暑さの中での撮影になりました。
セット内だと冷房は入っているのですが、ロケとオープンセットはそうはいきません。
料理の管理も大変です。
まずは小野小町で有名な隨心院でのロケ風景。
隨心院:映画撮影にはたびたび使われるようです。
今回はどの「場所」として使われたでしょうか?よーく観てください。
国宝の襖絵がある部屋を撮影に使います。 「ここでやるんですか?いいんですかね?」 「ま、ええんでしょ」
ロケの場合は、朝、学校ですべて仕込み保冷バックで持ち込んで、最後の盛り付けのみを行います。
今回はひとつ部屋を貸していただけたので比較的スムーズにいきました。
撮影直前のセッティング。
左端から侍が「おぬし達何をしておる!」とは言っていません。
このドラマでは東映撮影所のオープンセットをけっこう使いました。いわゆる「太秦映画村」です。
ここは不思議な感じになる空間で、自分が洋服を着て歩いているのが奇妙です。
なんか変な図でしょ?タイムスリップした本校職員の山口先生 宿屋から現れた変な着物の二人←って思われそうでしょ?
カメラに映り込まない場所に登場する料理を用意し、
声がかかるとすぐに出せる状態にしておきますが暑いのでタイミングが難しい。
炎天下の撮影、光をさえぎったり、上からの撮影だったり本当に大変です。
こそっと教えます、実はこのシーンは「冬」ですよ。