「みをつくし料理帖」 撮影裏話 ③
撮影も2週間経過してくると役者さんを初め、撮影スタッフ、そして辻調グループの先生方もさすがに少し疲労の色が出てきます。なにしろこの夏の京都の暑さは異常で、連日35℃を越える酷暑でした。セットの中は冷房があるとは言え、巨大な送風冷房器によるものですので、毎回の本番でストップさせますし、ものすごい数のスタッフが中では動いていますので冷えているという状況ではない、というのが現状です。
バックヤードの調理室で仕上げの直前まで作り、時間を見ながらセット内に運び、中継所で「出番」を待ちます。撮っていく過程で既に決まっていた料理に変更が加わることもあり、その度に助監督がバックヤード調理室にとんで来ます。伝えられたリクエストを聞き、料理にアレンジを加え、確認をとります。
バックヤードで黙々と準備 今から変更は可能ですかね? やってみますか!
「う~ん、どっちにしますかねぇ~。両方とも美味しそうですがね。色があるほうがいいかな~」
セット内の中継所での最終の仕上げは前にも書きましたが暗いのと最小設備しかないのとでなかなか大変です。料理の見え方が一番いい状態を保つ必要があります。また、前のシーンの撮りが予定より早く終了したときの慌しさは4人がかりになってしまいます。
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セット内をしっかりと見て、何処に料理がおかれるのかを確認しておく必要もあります。
1シーンの撮影が終わるとスタッフ達がなだれ込み、壁を取り除き、家具を外し、あっと言う間に次のシーンのセッティングを行います。
いよいよ撮影は後半戦に突入です。