ドラマ「鴨、京都へ行く。」 残り香です
「鴨、京都へ行く」最終回観られましたか?
上羽やも残り、鴨もひとりの“女将”として成長しました。
このドラマじっくりと観た方はおわかりかと思いますが、
鴨さんの成長に伴い「もてなし」の本質や「サービス」のありかたなどが、
けっこうシビアに語られる内容でしたね。
とりわけ仲居頭の鞠子さんの言葉は厳しくもありましたが、本質をズバッとついたものがありました。
少しだけ抜き出してみました。
鞠子「靴は正面で脱いでから、振り返って並べるんです」
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鞠子「あなたが変えようとしている全てです。この上羽やは、先代の女将が拘って、
花も着物もスタッフも全て本物を選んできたんです。それがそろっていない上羽やは
高級旅館でなくなってしまいます」
鴨「旅館が高級かどうかは私達が決めることじゃありません。お客さんが決めることです」
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鞠子「あなたはこの旅館に土足で入ってきた。京都の文化、旅館の決まり、全てを悪いもんやと
決めつけて、悪いところばかりを見ようとしてた。そんな人にこの上羽やの良さなんか
わかる訳ない、上羽やを良い方向に導けるはずがないんです」
*
鞠子「あなたはどれだけ私らの仕事を馬鹿にするつもりですか」
鴨「別に馬鹿になんて」
鞠子「崩れたままの料理をお出しするなんて、寺石さんがどれだけの手間をかけたかわかっていない
証拠です」
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鞠子「旅館の評価は一組のお客様で決まるもんやありません。一組のお客様を特別扱いする事で、
他のお客様のご気分を害しかねません」
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鞠子「すべて言いなりになってては、召使いと一緒です。機転を利かせて、他に満足していただける
最善の方法を見つけるのが優れた仲居やと私は思いますけど」
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鞠子「旅館のもてなしも、落語も、お客さんあってのもんです。お客様に喜んでいただくために、
我々は最大言尽くすべきやと思ってます。ただ、それを受けるお客様側にも最低限のマナー言うもんが
あります。それも守らんと退屈と決めつけるのがお客様の国の作法なんですやろか!」
いや~ さすが老舗旅館の仲居頭の鞠子さんならでは言葉です。
皆さんほんとうにお疲れさまでした!!