"グレーテル"のスタジオから 【シラノ・ド・ベルジュラックのアマンディーヌ】
昨日、10月9日放映の<グレーテルのかまど>いかがでしたでしょう?
グレーテルの書き残したメッセージはこちら。
「恋するハナは美しい」
「ハナ」はハナでも「花」ではなく、「鼻」でした。
これは自分の大きな鼻にコンプレックスを持つ剣豪シラノ・ド・ベルジュラックが主人公の17世紀を舞台にした戯曲に
登場する"アマンディーヌ"が今宵のお菓子です。
このスイーツはタルト生地にアーモンドクリームを入れて焼き上げたこのアマンディーヌはフランスでは
400年以上前から愛されている伝統菓子です。
あらかじめ冷やしておいた材料を冷蔵庫から取り出します。フードプロセッサーで混ぜます。
卵も混ぜ加えたら、再度4時間ほど冷やします。
レシピ指導は、秋元慎治先生。
生地を麺棒で伸ばして、その後生地をしっかりと締めるために再度冷蔵庫に入れます。
しっかりと締まった生地を抜き型で抜きます。
次はくり抜いた生地に詰めるアーモンドクリームを作っていきます。
アーモンドクリームは柔らかくしたバター、ふるった粉砂糖、そして、少量のレモンの皮、卵、アーモンドパウダー、
アーモンドミルク、最後にレモン果汁を加えて作ります。
今回は、シラノの切ない恋をイメージして、レモンの酸味とほろ苦さを忍ばせました。
抜いて冷やし、締めておいた抜き生地に8割ぐらいを目安にアーモンドクリームを絞りいれます。
170℃のオーブンで約30分ほど焼いたら、冷ました後にアプリコットジャムを塗っていきますが、
この時、ジャムが熱い状態で塗るのがコツ。
そうすればきれいに均一に塗れるのです。
とは言え、これ、とても熱いのです。ヘンゼルも手袋をはめています。
これでアマンディーヌの完成です。
シラノ・ド・ベルジュラックが活躍し、アマンディーヌができた17世紀のフランスはいろんな文化が花開く土台ができた世紀だったのですね。
王侯貴族だけではなく市民でも美味しいものを楽しんで食べるという、美食文化の基礎ができた時代だったのです。
ちなみにシラノ・ド・ベルジュラックも、アマンディーヌを考案した菓子屋の主人シプリアン・ラグノーも実在の人物だったとは。驚きでした。
月曜日の夜は、グレーテルのかまどをお楽しみに!
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『グレーテルのかまど』
毎週月曜日放送 22:00~22:25 【NHK Eテレ】
再放送毎週水曜日 10:25~10:50【NHK Eテレ】
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