"グレーテル"のスタジオから 【マフィアの愛した失敗作 トルタ・カプレーゼ】
昨日放映の<グレーテルのかまど>ご覧になりましたか。
へぇ~って感じしませんでした?
グレーテルが残した言葉は「ハッとしてGOOD!」。
今から100年ほど前のこと。南イタリア ナポリの沖にあるカプリ島。
あのアル・カポネの命をうけ、このカプリ島にやって来た3人のマフィアが一息つこうと、
とあるカフェに入ります。
このカフェのオーナーはカプリの名産であるアーモンドを使ったチョコレートケーキで彼らをもてなそうとしますが、彼らにタルトを出してからオーナーは気づきます。
「しまった、小麦粉を入れるのを忘れた!」。
3人のひとりが声をかけます「おい、ちょっとこっちへ来い!」。
観念したオーナーは彼らの席までうなだれて向かいます。
「おい、このタルトのレシピを教えてくれないか」。
"トルタ・カプレーゼ"の誕生です。
一瞬「ハッ」として、結果オーライ=GOODになったのです。
大失敗から生まれたこの"トルタ・カプレーゼ"を今日は作ります。
レシピ指導は、野口恵先生。
まずはバターにグラニュー糖を加えて混ぜます。次にチョコレートチップを湯煎で溶かして、
それを混ぜたバターに混ぜ入れます。
ここにアーモンドパウダーを加えて、続けてクルミの実、クルミは香ばしさを出すために170℃で12~13分、
軽めにローストしておきます。
粗熱をとったローストしたクルミを刻んで生地にざっくりと混ぜたら、
180℃のオーブンで焼きます。
今回はトッピングも作りました。やはりカプリ島名産のレモン。
レモンの皮を薄く剥き、細切りにして、やわからくなるまで茹でて、ザルにあげておきます。
一方、皮をむいた2個分のレモンの白い部分を取り除き、房から実を外して種をとります。
鍋に果肉、砂糖、そして皮を入れて炊いていけばレモンジャム完成です。
もうひとつホイップクリームも作っておきます。
生地が焼けたら粗熱をとって、粉砂糖をふりかけます。
外はサクサク、中は半ナマのしっとりしたチョコレート。
ローストしたクルミが食感のアクセント。
好みでレモンジャム、ホイップクリームを添えていただきます。
「トルタ・カプレーゼ」の誕生逸話。
なかなか「へぇっ~」って感じだったでしょう。
これはおそらく逸話でしょう。でも、実話だと思ったほうが楽しいですよね。
月曜日の夜は、グレーテルのかまどをお楽しみに!
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『グレーテルのかまど』
毎週月曜日放送 22:00~22:25 【NHK Eテレ】
再放送毎週水曜日 10:25~10:50【NHK Eテレ】
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番組公式HPはコチラ↓http://www4.nhk.or.jp/kamado/