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毎日新聞「美食地質学」 第6講 火山と黒ボク リンゴ

新聞
美食地質学入門

2023.09.06

9月5日(火)刊行の『毎日新聞〔夕刊〕』に、「美食地質学」が掲載されました。

「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわるお料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。

今回の対談は、辻調理師専門学校の日本料理・湯川徳之先生が担当しています。今年の登場は早くも3回目。巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)とのお話も、すっかり慣れたものでしょうか。

第5講のテーマは「火山と黒ボク ―リンゴ」。黒ボクとは、火山灰土のこと。基本的には作物が不毛の地で、人々が積み重ねてきた努力の末にいろんな名産物が生まれました。今回は長野県塩尻市のリンゴをテーマにし、この地の黒ボクを形成した背景を300万前のプレートの動きから見ていくというダイナミックな話を展開しています。

記事へのリンクはこちら→ 毎日新聞「美食地質学」第6講 火山と黒ボク ―リンゴ
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塩尻市から提供していただいた、極早生のリンゴ3種(シナノリップ・シナノレッド・夏あかり)

今回の調理は、フランス料理の片山祐子先生と入船菜摘先生が担当しました。
合わせるワインも、二人で精査されたとのこと。呑み助の現場は、合う!合う!と大喜び。

入船先生が担当した前菜三種(写真左奥)は、とうもろこしのポタージュ、フルーツトマトのファルシ、サーモンのムース。
巽先生もいきなりワインが進む進む笑。

片山先生は、信州の伝統野菜「羽淵キウリ」と、今回の主人公であるリンゴを生かした3品を。羽淵キウリのトム・ヤム・クン風は、「思いもつかん料理や!」と驚きの声が。鴨胸肉のポワレには、りんごとカルヴァドスの深みあるソースを添えて。「フランス料理では、鴨とリンゴはとてもクラシックな組み合わせ」と先生。

最後はタルトタタンで!

みんな大好き「キャラメライザー」で、グラニュー糖をジューッ


片山祐子先生


入船菜摘先生

お二人ともありがとうございました!



塩尻市はワインをたくさん提供してくださったので、お名前を紹介します。(写真はごく一部)
信濃ワイン スーパーデラックス白/ルヴィーブル ピノ・グリ ヴァン・ド・グット/NACソーヴィニヨン・ブラン/サンサンワイナリー エステート 柿沢シャルドネ ネイキッド/サントリー 塩尻マスカット・ベーリーA/五一わいんエステート ゴイチ シラー/MDVミュゼドゥヴァン 塩尻メルロー リミテッド/丘の上幸西ワイナリーカベルネフラン

ちなみに羽淵キウリはこちら。黄色くなると食べ頃だそう。


おまけの小ネタ。
なんと湯川先生は、長野県出身。しかも羽淵に近い村(?)の生まれ。土地勘があるということで、対談中はいろんな地元の話が飛び出しました。
それとは別に、個人的に用意されたものが...。

「長野の食といえばコレでしょ」

(やっぱり拡大はできません、先生~)

関西人にはなじみがなさすぎる長野の食文化。
無視しとこう(虫なだけに)、という空気でやり過ごしたかったのは内緒。

次回の掲載は、「毎日新聞(夕刊)」の10月3日発行を予定しています。
どうぞお楽しみに。