毎日新聞「美食地質学」 第14講 国生み神話と御食つ国の島 タマネギ
2024年5月7日(火)刊行の『毎日新聞・夕刊』に、「美食地質学」が掲載されました。
「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわるお料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。
第14講のテーマは「国生み神話と御食つ国の島 タマネギ」。
関西において淡路島といえば、タマネギを思い浮かべるほどよく知られた産地です。なぜ淡路島でタマネギがとれるようになったのでしょう。タマネギの話をきっかけに、「御食(みけ)つ国」として知られ、果ては「国生(くにう)み神話」が生まれていった理由について、仮説を立てつつ語り合いました。
>毎日新聞「美食地質学」第14講 国生み神話と御食つ国の島 タマネギ
https://mainichi.jp/articles/20240507/dde/012/070/005000c(閲覧には会員登録が必要です)
今回の対談担当は、辻調理師専門学校の日本料理・湯川徳之先生です。
巽先生(右)と湯川先生(左)
淡路島産の新タマネギ。
冬を越えて春を迎えると、甘みが強くなる旬の味です。
今回のお料理を紹介しましょう。
明石鯛と新玉葱のあぶりカルパッチョ(手前)、淡路ビーフと新玉葱の田楽(右奥)、2種の衣のオニオンリングフライ(左奥)です。タマネギが主人公というのは、難しいんじゃないですか?という疑問もなんのその。生のタマネギの上品な苦みと食感、火を入れたタマネギのトロトロ食感かつ深い甘み、そしていくらでも食べられるリングフライで、タマネギのポテンシャルを存分に感じることができました。
明石鯛と新玉葱の和風あぶりカルパッチョは、さっぱり風味。
淡路ビーフと新玉葱の田楽。田楽味噌には木の芽と有馬山椒入りです。
あまりに美味しくて、先生たちがウ~~と呻く場面も笑
オニオンリングフライと、ヨモギの天ぷら。日本の春の味!
この輪っかの形と、淡路が描く輪の話が結びつく展開に。
今回料理を担当したのは、日本料理の髙橋康志先生です。
「美食地質学」では初めての登場です!
良い表情をいただきました笑
髙橋先生の料理に、興味津々の湯川先生の図。
主役はタマネギでしたが、脇に控えて見える「淡路ビーフ」の美しさに、撮影現場はそわそわ。
さすが「御食つ国」ですね。
サポートをつとめたのは、日本料理の堀井翔先生です。
合わせたお酒は、淡路島の都美人酒造株式会社・特別純米酒「風乃都美人」でした。
山廃仕込みで、味に幅と力があり、酔い心地も格別。謳い文句通りの味に一同大満足でした。
次回の美食地質学は、6月4日(火)『毎日新聞』(夕刊)の予定です。
どうぞお楽しみに!