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毎日新聞「美食地質学」 第16講 静岡・島田と東海沖地震 茶

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美食地質学入門

2024.07.04

2024年7月2日(火)刊行の『毎日新聞・夕刊』に、「美食地質学」が掲載されました。

「美食地質学」は、食通のマグマ学者・巽好幸先生(ジオリブ研究所所長)と、辻調理師専門学校の教員が、地質学と美食の関係をテーマに、それにまつわるお料理とお酒を楽しみながら対談をおこない、理解を深めていくという企画です。

第16講のテーマは「静岡・島田と東海沖地震 茶」。
茶どころといえば静岡。その静岡で有数の産地が島田市です。
島田とお茶の密な関係の元を探っていくと、東海沖地震などの大変動がありました。

>毎日新聞「美食地質学」第16講 静岡・島田と東海沖地震 茶
https://mainichi.jp/articles/20240702/dde/012/070/003000c(閲覧には会員登録が必要です)

今回の対談担当は、辻調理師専門学校の日本料理・湯川徳之先生です。
湯川先生がお茶を淹れる...? そう、茶葉を使った料理ではなく、まさにお茶が主役の回だからです。
また今回は茶問屋「多田製茶」(大阪府枚方市)の多田雅典さんにご協力を仰ぎました。辻調にも講師として教えに来られているんですよ。

湯川先生の所作に、興味津々の巽先生。お茶のいい香りが漂います。

今回のキーワードは、牧之原台地の大茶園。巽先生による解説はとても勉強になるので必見です。
お茶の味わい方もまた変わってくるかもしれませんよ。

地質学×お茶ということで、島田の標高が高いエリア(普通蒸し)と、標高が低い台地平地エリア(深蒸し)にわけて、それぞれ新茶と去年のヒネ茶を用意し、計4種類によって味わいを比較しました。香りと味わいがまったく違うことにびっくり。月並みかもしれませんが、改めて向き合うと、お茶の世界って面白いですね。

お茶といえば和菓子。
ということで、『美食地質学』では初めて、辻調の和菓子が登場しました。

普通蒸しのお茶に合わせた生姜風味の"松葉"と柚子風味の"陽光"

深蒸しのお茶に合わせた黒糖風味の葛焼き

抹茶×柚子の"緑光"と、木の芽生地でくるんだ白餡の"薫風"


テーマは「青葉かがやく初夏」。
集合写真も青葉越しに光が漏れてキラキラ輝いているように見えてきませんか。

和菓子作りを担当したのは、上元純一先生です。


美味しくて綺麗なだけではなく、お茶の特長を生かしたお菓子に感嘆があがりました。

サポートをつとめたのは、定岡瑞貴先生です。ありがとうございました!

最後におまけ。
お酒はないのかなぁとちょっぴり悲しそうな顔をされる巽先生のために(笑)、多田さんにご相談して用意しておいたのが、「酒出し茶」。
静岡県の「志太泉」(志太泉酒造)に、特色ある茶葉を浸けて抽出してみました。これは面白いお茶の楽しみ方かもしれません!

お酒は、酸度控えめの本醸造が合うようです。

美食地質学の連載では、実はバックヤードで教材部の進藤貞俊先生が食材の準備に奔走されています。
ご紹介するきっかけがなかったので、せっかくなので今回は酒出し中の姿を一枚。

いつもと違う趣向で少し準備は大変でしたが笑、とても勉強になる対談でした。
ぜひ『毎日新聞』でご覧ください。

次回の美食地質学は、8月6日(火)『毎日新聞』(夕刊)の予定です。
どうぞお楽しみに!